いつもと違う時間に帰宅→愛猫の様子がヘン 沖縄のさとうぎび畑で保護された警戒心強めの猫だった
「いつもと違う時間に帰宅すると、必ず不審な目でチェックする菅田。小さな頭で一生懸命考えて、自分の身を守ってるんだよね。えらいね」とツイートしたのは、菅田ホタテさん(@emimail1)。そこには、警戒した目をして少しだけ頭を出して様子を伺う猫が映っていました。
猫の名前は、菅田(すだ)くん。沖縄県で保護された推定2歳の男の子で、先住猫のホタテちゃん(5歳)と暮らしています。飼い主の菅田ホタテさんにお話を聞きました。
■飼い主に聞いた
ーー菅田くんは、警戒心が強い子なのでしょうか。
「菅田は人間も猫も好きな子ですが、『いつもと違う』ことに敏感な子のようです。そういう場面での警戒心は強めだと思います。沖縄県で保護されて、沖縄の保護猫カフェにいたのですが、2022年4月に我が家に迎えました。うちに来た時も、トイレに籠城し、ご飯を食べるまでに3日かかりました」
ーーなぜ保護されたのですか。
「沖縄のさとうぎび畑で1匹で鳴いていたところを保護されました。遺棄されたのか家族とはぐれたのかは分かりませんが、さとうきび畑は夜になると真っ暗になり、車に轢かれる危険性もありますし、ハブも潜んいる大変危険な場所です。また、この付近では足を紐できつく縛られた猫が発見され、虐待の恐れもある場所でした。保護主さんには本当に感謝しています」
ーーその後、里親になられたのですか。
「保護当時は猫風邪や真菌がひどかったようで、沖縄の保護猫カフェ『猫まる茶屋』さん(@nekomaruchaya)で1年以上手厚くケアされました。その後、譲渡サイトで菅田を見つけ、東京から沖縄へ日帰りで会いに行き里親になりました」
ーー誰か知らない人だったら隠れなきゃと思っているのでしょうか。
「恐らくそうだと思います。声をかけて私だとわかると、差し出した手にスリスリしてくれました」
ーーいつもと同じ時間に帰ったら、どんな風に出迎えてくれますか。
「毎日ペットカメラで見ているのですが、玄関の鍵が差し込まれた音に反応し、猛ダッシュで玄関先にお迎えに来てくれます。たまに愛のある激しい頭突きをもらい、転びそうになることがあります(笑)」
ーー先住猫のホタテちゃんは、何があろうと落ち着いたものでしょうか。
「ホタテはとても健気な子なので、どんな時間に帰宅しても必ず毎日玄関先までお迎えに来てくれます。ただ、菅田のような警戒心がないので、誰が来てもお迎えしちゃいそうな気がします」
ーーホタテちゃんは、懐っこいのですね。
「表情が豊かな子なので、遅い時間に帰宅すると不機嫌な顔だけ見せに来て、さっさとリビングに行ってしまうこともあります(笑)素直に感情をぶつけてくる可愛い子です」
ーー菅田くん、自己紹介に「根アカな陽キャボーイ」と書かれていますが、どんな子なのですか。
「「ご飯大好き、遊ぶの大好き、猫とも人間ともすぐ仲良くなる根アカな性格、陽キャです。おもちゃで遊んだり、自ら遊びを編み出したり、とにかく毎日楽しそうなので、見ているだけでこちらも幸せをもらえます」
ーー猫にはどんなふうに接するのでしょうか。
「菅田は優しさと正義感に溢れた子です。猫カフェ時代も、誰かがケンカをしようとしたら、片方を一生懸命抑えたり間に入る子だったそうです。また、譲渡型カフェなのでどんどん新入りが入るのですが、新入りが他の猫にシャーシャー威嚇されていると、菅田はずっと傍にいて見守ったり遊び相手になったりしていたそうです」
ーー菅田くんの名前の由来は?
「保護猫カフェ『猫まる茶屋』の店長さんが付けてくれた名前です。子猫を数匹まとめて受け入れ、名前をつけようとした時、auの浦ちゃん桃ちゃん金ちゃん、あと1匹となって、鬼ちゃんは可哀想だから菅田になったらしいです。自分を菅田と認識しているので、我が家でも変えずにそのままいくことにしました」
この投稿には、
「菅田『主様、なんでこの時間に帰ってきたんや?サボりか?』(笑)」
「帰宅時間が違うとか、違う匂いするとか声が枯れてるとか熱がありそうとか、なぜか猫たちにも分かるんですよね。ちゃんと違和感に気づけて賢いってのと飼い主のことをちゃんと見ているんだなあと思います」
「偉いね~。でも、ママさんだったからよかったね」
とリプライがたくさん寄せられ、おおいに賑わいました。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)