「大変なことは正直お金」…“子だくさん共働き家庭”に聞いた、ドタバタ楽しい?生活実態
子どもはもう1人欲しいし、きょうだいを作ってあげたいけど、ただでさえ子ども1人で手いっぱい…というワーママ、多いと思います。子どもができると生活スタイルがガラッと変わり、とにかく慌ただしい毎日です。「さらに子どもが増えても、はたして頑張れるのか? 経済的にもキツくなりそう」…心配は尽きないと思います。
そこで、子だくさん共働き家庭の実態に迫るべく、お子さんが3人以上いる「子だくさんワーママ」に、日々の暮らしについて赤裸々に語っていただきました。とにかく「大変」というイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか…?
■3人目は絶対女の子!と頑張ったら…
【Yさん/子ども15歳、13歳、4歳】
上2人は2歳差の兄弟。もう3人目は無理と思っていましたが、やっぱり女の子が欲しいと諦めきれず、上の子が10歳、真ん中の子が8歳の時に妊娠。でも、6カ月の時のエコー検査でまさかの「3人連続男子」が判明。もちろん子どもを授かったのは嬉しかったし、愛おしかったですが…。
▽普段の様子はどんな感じ?
上2人は部活の朝練で7時前に家を出るので、朝ご飯は毎朝パンとチーズだけでパパッと簡単に。一番下の4歳児はまだまだ手がかかるものの、食べる・着替えるくらいは自分でできるので、そんなにバタバタ感はないですね。1人で遊んでいてくれるので、出発の8時までに自分の支度と洗濯物・食器洗いを済ませます。
上2人は中学3年生、中学1年生なので自分のことはすべて自分でするし、鍵やお金の管理などもしっかりできているので、もうほぼ手がかかりません。まあ、いきなり「あ、明日までに~~必要だから」「これ昨日までだった、忘れてた」と平気でボソッと言ってくるので、「ムギー!(怒)」となることも(笑)。部活・塾三昧で手伝いは一切してくれませんが、4歳の三男をすごく可愛がり、空いた時間に相手をしてくれるので、私はその間に家事をしたり、ちょっと自分の時間を持てたりします。
▽大変なこと
正直なところ、お金です。一番下の子はほぼ保育料のみですが、上2人ががっつり塾に通っているので。でもそれは、一度に1000万かかる!とか、永遠にかかる、というものではない。将来への投資だとプラスに考えています。
あとは「臭い」! 男の子の靴とか汗の染みた洋服って本当に臭い!(笑)。レノアとファブリーズは欠かせません。あのCMとまったく同じ。4歳児ですら、すでに臭くなってきています…。
▽よかったこと
3人それぞれの性格や個性を楽しめるところですね。一番上と一番下はすごく甘えん坊ですですが、真ん中はけっこうさっぱりしていて冷静。一番上の子とやり合ったり、相談事は真ん中にしたり(親なのに…)、一番下の子を孫ように猫かわいがりしたり、私自身が子どもの対応の仕方の違いを思いっきり楽しんじゃってます! あと、いいのか悪いのか分かりませんが、私が三男の育児・仕事・家事で大変な姿を見ているからか、上2人はあまり大きなケンカもしないし、いわゆる反抗期は今のところないんですよね。
◇ ◇
…8年ぶりの出産は、ママにとって久々の子育てで体力的にキツイことも多いと思いますが、歳が離れているきょうだいは「頼れる存在」になるようです。しかし「臭い」で大変とは、3人男子、なかなか手強いですね(笑)。
■ほぼ三つ子状態…全部一緒にできる!?
【Kさん/子ども6歳、4歳、2歳】
上から順番に男、女、男。よく「上手に産み分けたわね~。楽しいでしょ?」なんて言われます。確かにそうなんですが、2歳差だとほぼ三つ子状態。そして、真ん中の子の女の子はスカート履かない、戦隊もの好き、男子化が止まりません…。
▽普段の様子はどんな感じ?
朝は、5時半に起きる2歳の次男に全員が叩き起こされるところから始まります。簡単な朝ご飯を食べさせながら自分もかき込み、3人が仲良く(小競り合い程度は無視!)Eテレを見ている間に自分の支度をします。3人分の保育園の支度をして、8時半に出発。今は1時間の通勤時間がホッとタイムですね。
6時半に3人をお迎えに行き、帰宅後は週末に作り置きしたものでサクッと夕飯を済ませます。お風呂もきょうだい3人一緒に。ぎゃあぎゃあ騒ぎながら洗い合っているので、その間に私は自分の身体や髪の毛を洗えます。お風呂の後は3人に絵本を読んだり、おもちゃで遊んだり、ケンカをしたり(笑)。たくさん遊んで疲れるのか、3人ともだいたい9時過ぎに布団に入り、9時半には寝てくれます。
家事は、ほぼ機械任せです。乾燥機付き洗濯機、食洗器、ルンバにお世話になりまくり。自己投資と思って買いましたが、「家事をしなきゃ!」というストレスから解放されたからこそ、育児を楽しめていると思っています。
▽子だくさんだと大変なこと
ケンカですねー。やっていることをしょっちゅう中断して仲裁しています(笑)。原因のほとんどは「どのテレビを見るか」か「おもちゃの取り合い」。今は手も足も出るし力加減が分かっていないので、ケンカが始まったらすぐに近くで見守るようにしています。歳が近いから当たり前なんですけど、けっこう疲れます。
▽子だくさんでよかったこと
年齢が近いので、生活時間も好きなこと・やりたいこともほぼ一緒。朝起きるところから夜寝るところまで、なんでも団子状態で同時にできるところがいいですね。そりゃあ大変ですが、保育園にお迎えに行って3人の嬉しそうな顔がいっぺんに見られるのは幸せです!
◇ ◇
…歳が近いと子育てはいっぺんに終わる、とよく聞きますが、まさにそんな感じですね。Kさんは「ケンカだらけで戦争のような毎日」とおっしゃっていましたが、全部3人一緒ってなんだかいいな、と思います。
■6人もいると逆に手がかからない!?
【Hさん/子ども15歳、13歳、12歳、10歳、4歳、3歳】
常に「今どき珍しいわね!」と驚かれる6人きょうだいです。男、女、女、男、男、女の順で、上は高1、下は3歳。これだけ幅広い年齢層だと、もう家が「学校」状態です(笑)。
▽普段の様子はどんな感じ?
朝ご飯は、下3人は私が用意したものを(めちゃくちゃ適当ですが)食べさせますが、上3人は各自で勝手に用意して食べています。パンやらご飯やら、時にカップラーメンなど、好きなものを食べていますね。全員が朝ご飯を食べている間、私は長男と自分のお弁当作り。長男が高校1年になったときは「毎日お弁当かぁ~…」とブルーになりましたが、もう前日夜の残り物を入れようが冷凍食品ばかりだろうが全然文句を言わないので、思ったより苦になりませんでした。上4人はそれぞれ勝手に登校してくれ、保育園の送りは主人。私は出発までの時間を自分の支度や家事に充てることができます。
上4人には鍵を持たせているし、ほとんど手がかからない(というか、かけていない?)ので、保育園のお迎え時間だけ気にすればいい(笑)。帰宅後、8人分の夕飯を作るのは正直しんどいですが、最近12歳の次女がよく手伝ってくれるのでかなり助かっています。といっても、炒め物やカレーがヘビーローテーションで登場しますが(苦笑)。
夕飯後は、上4人の誰かが下2人をお風呂に入れてくれたり、各自宿題をしたり、下2人と遊んでくれたり。6人もいると、いろんな意味で薄まるのか、あまりケンカにならないんですよね。寝るのも下2人はきょうだいを選んで一緒に寝ています。
▽子だくさんだと大変なこと
もちろんお金がかかることですが、それは今のところ全員都立や公立でそんなにかかっていないので、ゆるりゆるりと貯金しているところです。
本当に大変なのは、イベントがかぶりまくること! 特に学校や保育園の保護者会が大変でした。どれに行ってどれに行かないかという選択が大変でしたね。中学校、小学校の運動会の日が同じで、午前と午後に分けて見に行ったり、夫婦で分かれて行ったり。これからもそのやり繰りで大変ですが、もうだいぶ慣れてきました(笑)。
▽子だくさんでよかったこと
下2人は、きょうだいたちが育ててくれた感じです。よく「6人もいると大変でしょー!」と言われますが、私は本当に助けられています。むしろ上2人だけの時の方が、上が赤ちゃん返りするは、少し大きくなるとケンカばかりだわで、大変でした(笑)。
あと、親には相談しづらいことも、きょうだい同士いろんな組み合わせで相談し合ってるようです。私が2人きょうだいだったので、そういう関係もいいな、と思っています。
◇ ◇
…きょうだい=家族というか、ひとつのコミュニティーのような感じですね。その中で小さい子が育っていき、ときにきょうだい同士で相談し合うことも、6人という大人数がとてもいい関係を築いている素敵な「子だくさん家族」だと思いました。
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子だくさんは確かに「大変」というイメージがありますが、今回お話をうかがったママたちは、皆さんとても楽しそうに、そして愛おしそうに語ってくれました。「3人目欲しいけど無理かな…」と悩んでいる方、あるいは「今まさに3人目を妊娠中!だけど、3人以上って未知の世界…」と不安を抱いている方の背中を押してくれる、「子だくさんって楽しそう!」と思っていただける記事となれば幸いです!
(まいどなニュース/BRAVA編集部)