保健所の保護猫に一目ぼれ 引き取った後、発覚した長男の猫アレルギー それでもかけがえのない家族
■段ボールに入れて捨てられていた子猫たち
チョコちゃんは、段ボールに兄弟と一緒に入れて捨てられていた。2021年9月9日、たまたま近隣の人が発見し、江別市保健所に持ち込んだという。保健所では翌日から里親を募集した。
北海道に住む清澤さんは、息子が留守番する機会が増え、一人でいるのが寂しそうだったから猫を飼おうと思った。江別市保健所の里親募集情報を見て、チョコちゃんたちに会いに行ったという。
「兄弟が3匹いたのですが、1匹は既に里親さんが決まっていました。残る2匹のうち、チョコに妻が一目惚れしたんです」
■飼ってみたら、猫アレルギーが発覚
9月24日、清澤さんはチョコちゃんを迎えに行った。保健所の職員が人に慣れさせる「慣らし」をしてくれていたので、チョコちゃんはあまり警戒する様子もなく、初日から元気にごはんを食べて、猫じゃらしで遊んだ。
ただ、チョコちゃんを迎えてから、息子に猫アレルギーがあることが発覚した。
「部屋をこまめに掃除したり、空気清浄機を設置したり、アレルギー成分を抑えるごはんをチョコに食べてもらっています」
チョコちゃんはとても可愛らしいが、性格はヤンチャ。抱っこされるのが嫌いで、自分が甘えたい時にだけ寄ってくるツンデレだ。しかし、たまにデレなのがたまらない。家族全員、そこにノックアウトされているという。
清澤さんにとってチョコちゃんはかけがえのない家族。
「アレルギーはあるものの、息子は一人っ子。良い妹ができたのでみんな喜んでいます」
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)