目指すは女性版・蛭子能収?熊切あさ美が辿り着いた境地 「誰か“崖っぷち”の肩書受け取りませんか?」

平成の“崖っぷちアイドル”も今は昔。熊切あさ美(42)に再び注目が集まっている。

■途中で投げ出すことのできない性格

2020年には40歳にして16年ぶりの写真集『Bare self』を発売して“不死鳥”ぶりを見せつけた。近年はバラエティ番組に出演する傍ら、女優活動を本格化。公開中の『愚か者のブルース』では主演・加藤雅也の相手役を務めている。そんな熊切が令和の時代に目指すものは“女性版蛭子さん”らしい。

1998年にアイドルグループ・チェキッ娘のメンバーとしてデビューしたものの、グループ解散後は仕事激減。しかしその“崖っぷちアイドル”ぶりが話題となり、バラエティ番組を中心にブレイクした。崖っぷちで後がないと言いながら、芸歴は来年で25年。流行り廃りの激しい芸能界という山を登り続けているのだから凄い。

「お稽古事もそうですが、私は小さい頃から途中で何かを投げ出すことのできない性格。やりたいことが終わっていないという意識が、このしぶとさを生んでいるのかもしれません。何がゴールなのかを聞かれても自分にもよくわからないけれど、今のままで辞めたらあまりにも中途半端。常にチャンスが来るように、頑張る気持ちは変わっていません」と常に前向きだ。

■蛭子能収をリスペクト

でもそろそろ当時の肩書を譲りたいという気持ちも。熊切は「誰か“崖っぷち”の肩書を受け取ってくれる人はいませんか?」と募集しつつ「他人から想像されているよりも、私は幸せな人生を歩ませてもらっています。ありがたいことに周りに恵まれて、みんなが助けてくれる。先日も共演者の方から『熊切さんはよくその年まで無事に生きてこられたね』と言われました。それだけ私は自由人で天真爛漫。人との繋がりでなんとかやってこられました」と出会いや縁に感謝している。

ブレイクを生み出した肩書を解いたのちに目指すもの、それは“女性版蛭子さん”だ。「太川陽介さんと共演した際に、思ったことを素直に口にしたり、自由に行動したりしたら『まるで蛭子能収さんのようだ』と言われました。蛭子さんは漫画も描いて、ドラマにも出て、バラエティでは爆笑をとる。私は蛭子さんを尊敬しているので、いつか自分も蛭子さんのような人になりたい」と目標に掲げている。

『愚か者のブルース』では、落ちぶれた映画監督・大根(加藤)を支える風俗嬢・タマコを演じ、ベッドシーンにも挑戦。「雅也さんには演技をリードしてもらい、とてもやりやすかったです。お芝居に真剣な雅也さんが相手だったから緊張せずにスムーズにできて、温かい愛を感じるシーンになりました」と手応えを明かしながら「ベッドシーンの撮影前には一生懸命歯磨きをしました!」と明るく教えてくれた。

(まいどなニュース特約・石井 隼人)

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