「肉のテーマパークをつくりたかった」まるでブティックのような精肉店、その奥に焼肉店をつくった理由
大阪市西区にある精肉店「n°29 SHINMACHI (ナンバーニーキューシンマチ) 」は高級ブティック風の洗練された佇まいが特徴で、一見して精肉店とは分からない。店の奥には隠れ家のような焼肉レストランもあり、この11月14日から始まったギフトボックスス付き「1周年記念コース」が好評だ。訪れてみた。
■ショーケースにはA5ランクの鹿児島県産黒毛和牛
おしゃれなレストランやカフェが多い大阪市西区新町の一角に「n°29SHINMACHI」がある。オープンは昨年12月22日。以来「おしゃれすぎる精肉店」と話題を呼び、注目を集めてきた。
中に入ると、ショーケースには鹿児島県産黒毛和牛A5ランクの上質な肉や鹿児島県産黒豚、総菜類が美しく並んでいて、目を引く。ステーキ、しゃぶしゃぶ、BBQなど用途に応じてオーダーカットで販売しているところも人気の理由だ。
運営する「櫻ダイニング株式会社」代表取締役の鈴木颯太(23)さんによると、店構えはオーストラリアで見た精肉店をイメージしたそうで「肉のテーマパークのような店をつくりたかった」とのこと。当然、中身にもこだわっている。
「牛肉はA5ランク鹿児島県産黒毛和牛のみを扱い、丸ごと1頭買いをすることで、上質な肉をリーズナブルにご提供させていただいています。イチボやハネシタなど希少部位を含め、ラインナップも豊富だと自負しています」
■精肉店の奥は隠れ家的な会員制焼肉レストラン
その精肉店の奥には隠し扉があり、会員制焼肉レストランになっている。コの字型カウンター8席の完全予約制で特別感が漂う。会員制とはいえ、ハードルは高くなく、精肉店でお肉を購入するか、ランチを利用すると会員になれるという。
注目は11月14日から始まったディナータイムのギフトボックス付き「1周年記念コース」(1万5000円税込)だ。来年1月31日まで実施しており、感謝を込め、通常の1万5000円コースに、サーロインスライス200グラムのお土産付きという、お得なコースになっている。
その1周年記念コースの内容はというと…。鹿児島県産黒毛和牛の炙りレバーやユッケ、タン、厳選モモ、厳選カルビ、シャトーブリアン、焼しゃぶ、さらに炙り寿司やしぐれ煮茶漬けなど全14品がついてくる。
うれしいのはタレや薬味にこだわっており、牛炙りレバーは青ネギ、ゴマ油とフランス産ゲランド塩を用意。炙り寿司は特製醤油、塩、スダチ、静岡県産ワサビでいただける。タンは厚切りと薄切りを選択できるが、厚切りの分厚さは感動もの。シャトーブリアンは優に120グラム以上はあるようで、そのボリュームに圧倒される。
なお、同コースに合わせたワインのペアリングメニュー(3種3800円 、4種7800円)も販売を開始している。
ランチも人気で「鹿児島県産黒豚しゃぶしゃぶ100グラム2000円」や「鹿児島県産黒毛和牛ホルモン焼肉ランチ2500円」を用意している。
今年10月に開かれた”和牛のオリンピック”第12回全国和牛能力共進会で「和牛日本一」を獲得したのがチーム鹿児島。この機会に鹿児島黒牛を味わいつくしてはいかがだろうか。
(まいどなニュース特約・八木 純子)