hideの「ピンクスパイダー」に衝撃 ビジュアル系に沼落ちした15歳「90年代に10代をやりたかった」
1980年代から1990年代にかけて日本独自のバンドスタイルとして発展し、数多のスターを生み出したビジュアル系。今、SNS上ではそんなビジュアル系を現在進行形で愛する少女たちが大きな注目を集めている。
きっかけになったのは現在15歳のせりかさん(@hide__serika__)が「生まれてくる年代を間違えた女×2」と投稿した友人とのツーショット写真。
白と黒のゴシックな衣装に身を包んだ少女たちの前にはX JAPAN、MALICE MIZER、DIR EN GREYなど往年のビジュアル系バンドたちのステッカーが貼られたジェラルミンケース。まるで四半世紀も前のような光景だが、せりかさんは今を生きながら、当時のビジュアル系バンドに愛を注ぐティーンエイジャーなのだ。
せりかさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「10代の時持ってました。hideちゃんは私にとって永遠のHEROです。好きを全力で楽しむ貴方たちの様な姿はカッコイイですよ!好きな事を大切に楽しんで。」
「もしこんな娘たちが私にいたら、おばちゃん全力で協力しただろうし、なんなら一緒にコスとかやってたよ(笑)」
「とっても素敵です!橋に行って、イエローハウス行って、ジムズイン行ってジョナサンで集まってプリクラ帳を見ながらお茶した想い出がよみがえりました!」
「間違えたんじゃなくて受け継いで伝えていく時期を選んできたのかも~」
など数々の驚きと称賛の声が寄せられている。
■投稿者に聞いた
せりかさんにお話を聞いた。
ーー10代の頃、SHOXXで連載されていた「大島暁美のロックンロール日記」を読んでいた世代なので懐かしいなと思いました。せりかさんが初めてビジュアル系の音楽に触れた時期、好きになったきっかけをお聞かせください。
せりか:小さい頃から母がカラオケでよくhideさんのピンクスパイダーを歌っていたのを覚えています。改めてちゃんと聴いたのは中学2年生の時でした。家にあったベストアルバムをある日突然聴きたくなって、衝撃を受けてそのまま沼落ちしました…。世界観も音楽も何もかもが私の好きな物が詰まっている世界で、魅力しか感じませんでした。
ーーもっともお好きなアーティストと、その理由をお聞かせください。
せりか:X JAPANのhideさんとthe GazettEのルキさんです。hideさんは、人生が変わったその時からずっと大好きで、世界観、曲、人間性全てが大好きです。ルキさんは、the GazettEさんの音楽を最初に聴いた時から本当に大好きな世界観で、ここまで自分の好みなものがあるのかと思うくらい大好きです。
ーー「◯◯年代に生きたかった」というような願望はあるのでしょうか?
せりか:生まれるというか、90年代~00年代に10代をやりたかったです…。
ーー同年代で同じ趣味を持つお友達はどのくらいいるのでしょうか?
せりか:インターネット、SNS等ではそこそこ居ますが周りにはほとんどいません。「ヴィジュアル系が好き」と言う子ならそこそこいますが、90~00年代が好きなお友達は周りでは探し回っても3、4人くらいです。
ーーこれまでのコメントや反響へのご感想をお聞かせください。
せりか:本当にたくさん反応を頂いて、お友達や語り合える方も年齢関係なく仲良くさせて頂いてます。私が将来やりたい事に向かってるのを見て応援してくださる方、声をかけてくださる方も増えていて、本当に本当に有難い限りです。幸せです。本当に感謝してます…。
◇ ◇
近年、昭和歌謡やシティポップのリバイバルが話題になっているが、続いてビジュアル系など90年代、00年代の音楽にも再評価の兆しがあるようだ。「Oldies But Goodies」という言葉があるが、せりかさんのように時代を超えて音楽やカルチャーを楽しめる人が増えてくれることを願いたい。
なお、せりかさんは将来、大好きなビジュアル系カルチャーや雑誌「KERA」のような原宿文化に、デザイナーやモデルとして携わることを目指し活動中とのこと。もしご興味ある方はぜひYouTubeチャンネル「せりかのお部屋」などで彼女の動向をチェックしていただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)