「猫バンバンの季節」ボンネットの中から子猫の鳴き声…偶然、車の持ち主が現われ無事保護! “救出劇”の一部始終を聞いた

「猫を保護しました。

駐車場で鳴き声がするので見てみると、

よそ様の車の中(下にいなくてボンネットの方)から聞こえて、チュールやカリカリを持ってきたけど出てこない。

エンジンかけて車の持ち主さんも猫さんも大変なことになったらいけないので管理会社に電話しようと思った所に・・・」

車のボンネットの中から子猫を保護したという投稿がTwitter上で話題になりました。

投稿したのは、ネット漫画家の「ねこのて」さん(@nekonote_369)。駐車場を通り掛かったときに他の人の車から子猫のような鳴き声が聞こえ、ちゅ~るやキャットフードでおびき寄せるなどしましたが出てこず。そこで車の持ち主に知らせるため駐車場の管理会社に連絡しようと思ったら、持ち主さんが現われたとか。そして・・・ボンネットの中に入り込んでいた子猫を無事に保護したそうです。

「子猫ちゃん、保護して下さりありがとうございました」

「ちびちゃん寒くて入り込んでしまったのかな」

「猫バンバンの季節が来たね 注意しないとって思った」

「助かって良かったですね うちのこも2人駐車場の車から救出です!」

「先日大雨の日にボンネットに入った猫を保護しました!!」

「猫バンバン、臆病な猫ちゃんだと逆に怯えて出てこない子も居るのでお手間かもしれませんがきちんと確認した方が安心ですよ」

「マメ…ちゃん…?」

「幸せになってね」

そんな“救出劇”に喜ぶ人たちのコメントや、猫ちゃんが入り込んでいないかボンネットを叩いて確かめる「猫バンバン」の季節だという声が上がるなどリプライが飛び交いました。

今回話題を集めた子猫ちゃんのレスキューについて、投稿したねこのてさんに聞いてみました。

■エンジンルームにいた子猫・・・バンバンしても出てこなかった ボンネットを開けて確認を!

--車のボンネットの中からレスキューされた子猫ちゃん。ねこのてさんが、鳴き声に気付いたとのことですが。

「はい。自分が駐車場前を通り掛かったときに助けを呼ぶような必死な子猫の鳴き声が聞こえたので、初めは近くを探した姿が見えず…車の下にもいなかったので鳴き声を頼りに探してみたら、よその方の車のボンネットの中から聞こえました。車の持ち主さんが誰かもわからないので、しばらく待ってもしかしたら猫が降りてくるかと様子を見ながら駐車場の管理会社に電話をしようかと電話番号のある看板を探していたら偶然にも車の持ち主さんが来てくれたんです」

--やって来た持ち主さんはどうされた?

「車の持ち主さんに事情を説明していた際にも、子猫の鳴き声が聞こえて。持ち主さんがボンネットを叩いてくれましたが、出てこず…変なところに引っ掛かっていたら困るとボンネットを開けたらエンジンの真上に子猫は丸まって固まっていました。私が捕まえても威嚇することもなく素直につかめるくらいでした」

--きっと怖くて固まっていたのかもしれませんね・・・子猫ちゃんの状態は。

「保護当時、片目は白濁、目やに鼻水でくしゃみあり。他に外傷はなかったです。病院に連れて行ったところ、医者の診断結果は結膜炎がひどく、白濁している方の片目は視力が戻らないかもと。あと風邪でした。体重は500グラム、生後1カ月くらいの男の子とのこと。おそらく野良猫の子供だろうといわれました。砂やごみがいっぱいついていました・・・。ノミはいたので処置してもらって。自宅で投薬、目薬を指示されました」

■子猫は13年前に保護した黒猫とそっくり!

--今、子猫ちゃんはどうなった?

「今は3日ほどノミダニの薬の効くまで先住猫と隔離しています。小トトロのぬいぐるみをあげたらそれにじゃれたりと元気いっぱいで、ご飯もよく食べます。トイレも自分で入って上手にできました! また隔離期間が終わったら、先住猫たちと一緒にうちの子になってもらいます」

--子猫ちゃんをおうちにお迎えする予定なのですね。リプライにもありましたが、以前ねこのてさんが保護した黒猫マメちゃんにそっくりだとか。

「そうなんです。13年前、保護した黒猫がちょうどこの子と同じくらいの男の子でした。虐待にあった子で尻尾を切られたりコーヒーをかけられたりして失明していました・・・その子によく似ていてびっくりしてしまいました」

--今回の子猫ちゃんの救出劇。寒くなってくると暖かいエンジンルームなどに誤って入り込んでしまうため、猫がいないかボンネットを叩く「猫バンバン」をされる方が増えますよね。

「はい。今回のツイートにリプをくれた方で多数の方がボンネットから救出しました!とお写真やお話を載せてくれました。それを見て少し手間でも車の下回り確認やボンネットを叩いて様子を探ってからエンジンをかけるようにしたいとあらためて思いました。中には夏にボンネットから…というお話も聞けたので冬に限らず、自分のためにも猫ちゃんのためにも確認が必要だなと思いました」

皆さん車を発進する際は、車の下やタイヤの間、そしてボンネット内のエンジンルームなど猫ちゃんチェックを忘れずに。

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)

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