「いいママに育ててもらって幸せだね」元保護猫3兄妹の成長ぶりに感激 運命的な出会いでした

「#保護猫ビフォーアフター展

おもち

ちくわ

ぽんず」

元保護猫3兄妹のビフォーアフター写真がTwitter上で話題になりました。

投稿したのは、飼い主の「あーちょことねこたろう」さん(@a_necotaro)。保護した当時や成長した姿など3枚の写真には、仲良く並んだ3兄妹が写っています。

「きれいな猫さんたちに育ちましたねー」

「3匹ずっと一緒で幸せそう」

「立派に育って いいママに育ててもらって幸せだね」

「みんな丸々大きくなって何よりです」

「ケロベロスみたいでかっこいい」

「3枚目完全に守り神」

そんな3兄妹の姿を目にした人たちから感激のコメントがたくさん寄せられています。保護したときのことやどんな猫に成長したのか…飼い主さんに聞いてみました。

■3兄妹との出会いは、飼い主が中学同窓会で帰省していたときのこと…

--3兄妹の猫ちゃんたちのお名前を教えてください。

「ハチワレ浅め、ややぱっつん気味の猫がおもち(雄)、グレーのハチワレがちくわ(雌)、黒多めのハチワレがぽんず(雌)です。現在は4歳半くらいになります」

--1枚目の写真ですが、こちらは保護当時?

「はい、2018年の5月に保護しました。大体生後1カ月くらいでした。当時中学の同窓会に出席するため、地元に数日間帰省していたんです。保護当日は、同窓会には出席しなかった同級生の友人宅に遊びに行っていました。友人家族と庭でバーベキューをしていた時、小さくニャーニャー聞こえてきて。車庫内を探したところ、何と子猫が出てきました」

--車庫の中にいたのがおもちくんたちだったわけですね。このとき母猫はいたんでしょうか…。

「母猫の姿はありませんでした。夜間は車庫を閉めてしまうそうで、おそらく母猫は前日の日中に子猫を車庫内に運び込み、外へ餌を探しに行く間に人間が扉を閉め、結果的に親子を引き離した形になってしまったのではないかと思います。子猫を引き取ってくれる人を探す時間もなく、私は東京に戻らないといけなかったので、ひとまず猫たちを連れて東京に戻りました」

--東京に戻られ、里親探しをされたとか。

「その時は東京で里親を探す予定でしたが、猫風邪と結膜炎でボロボロだった子猫たちを毎日せっせとお世話をしているうちに、気付いたら4人家族になっていました(笑)。あの時同窓会が開催されなかったら、自分が同窓会に出席していなかったら、猫との出会いもありませんでした。友人が同窓会に出席していたら友人宅に行くこともなかったので、様々な要因を含めても本当に運命的な出会いだったんだなと思っています」

--まさに運命の出会い…2枚目の写真はいつごろ?

「保護からちょうど1カ月過ぎたころで、生後2カ月です。猫風邪や結膜炎も治り、毛もきれいになって、1枚目の写真と比較すると野良猫から完全イエネコモードへの変身の差がすごいです! このころまでは100円均一で買ったプラスチックケースを猫トイレの代替として使用していましたが、改めてきちんとしたシステムトイレを購入したときの写真です。

このとき猫たちは初めての(システムトイレが入っていた)段ボール箱に大はしゃぎして遊んでいたのですが、ふと見ると3匹集まっていたのがあまりにかわいすぎて激写。手前のぽんずだけばっちりカメラ目線です(笑)」

■3兄妹一緒に揃う写真が多い!

--3枚目の写真は、何ともりりしい。まさに3つの頭を持つ犬…ケロべロスみたいです。3兄妹揃ってることが多いとか。

「こちらは2歳直前の写真です。このころはまだまだヤンチャさんでした。撮影した時は、気付くと棚の上に乗っていて、3匹で私を見下ろしていました。猫にとって気持ちの良い場所が大体布団の上や日光の当たる窓辺、ヒーターの前などなので、3匹一緒に固まっている写真は確かに多いです。ただ、3匹でいつも一緒にいることが多いのか、3匹一緒にいるとこちらがついつい写真を撮ってしまうからなのか…は分かりません(笑)」

--3兄妹はどんな猫ちゃんたちに成長した?

「ちくわは天真爛漫、もはや赤ちゃん状態で、一日中腕の中でべったり。抱っこちゃんです。ぽんずは独特な性格で…ツンデレ通り越して病んデレです。神経質。おもちは子猫のころは暴れん坊将軍でしたが、今はのんびりさんです。女の子ふたりに押され気味なのかもしれません。優しい子で、預かり猫の世話を1番してくれるのもおもちくんです」

--成長ぶりにどう思った?

「ツイートに載せた保護直後の写真を見るたびに、外でボロボロになった野良猫の写真や、野良猫の虐待ニュースなどを思い出し、少しでも運命が違ったらうちの3匹も…と考えてしまいます。現在4歳半になり、痛いことも怖いことも危ないこともない、生命の危機がない安全なおうちで毎日グータラと食っちゃ寝して生きていてくれることが、たまらなくうれしいです。私は猫と遊ぶことをサボりすぎているのですが、基本的に毎日3匹で遊んでくれているのでそこは助かっています(笑)」

--今は、3兄妹のほか預かり猫ちゃんもいるそうですね。

「はい、宮ちゃんです。要にゃんこ亭(@kanamenyankotei)という保護猫カフェさんからお預かりしている猫ちゃん。この子は臆病さんで、保護するまで1年かかったという強者です。我が家の猫を保護してから、野良猫の暮らしの過酷さを知り、保護猫活動についても調べるようになりました。自分にも何かできないかと思っていた時、要にゃんこ亭さんで預かりボランティアをさせていただく機会があって。この2年ほどで、かれこれ11匹の猫が我が家にきて、ずっとのおうちを見つけるための人なれ特訓をしてきました。基本的にちょっと臆病な猫さん、人間に慣れていない猫さんをお預かりすることが多いです。みんな我が家で頑張り、お店デビューし、現在はそれぞれ里親さんたちの元で幸せに暮らしています。

我が家の猫たちを保護したのは本当に偶然のタイミングでしたが、そこをきっかけに人生が180度変わったと思います。保護猫活動にほんの少しでも携われることで、自分自身が救われている部分もあります。1匹でも多くの猫が幸せな猫生を送れることを願って、今後の人生も猫のためにできることを少しずつやっていこうと思っています!」

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)

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