公園に捨てられていた兄妹猫、お家に迎えたら…予想よりも早い「発情期」に大慌て 仲良しな姿に「2匹一緒に家族にしてよかった」
パインくん(2歳・オス)とかりんちゃん(2歳・メス)は、岡山県玉野市にある公園に2匹一緒に捨てられていた。保護団体のボランティアがTNR活動をしていた時に見つけて保護したという。
岡山県に住む萩谷さんは、猫を2匹飼っていたが、猫の世話を主にしていたお母さんから「世話をするのは私なんだから2匹までしかだめ」と言われていた。しかし、2020年10月にお母さんが入院し、介護が必要な体になったので、猫の世話は萩谷さんがすることになった。
そこで新たに猫を迎えようと思った萩谷さんは、12月14日、譲渡サイトでパインくんとかりんちゃんを見つけた。2匹一緒に迎えたいと思ったが、1匹は他の人と交渉中だったので断られた。
「でも、交渉中の方とお話をしてくれて、『2匹一緒に迎えてくれるなら』というお返事をいただき、12月20日に家族に迎えることができました」
■予想よりも早く訪れた発情期
保護団体がケージを貸してくれたので、2匹はケージごと迎えた。パインくんとかりんちゃんは何食わぬ顔をしていたが、2匹先住猫たちは違う部屋に避難して過ごしていた。しかし、翌々日の朝、萩谷さんがケージ内のトイレを掃除していた時に2匹が外に出てしまったので、そのままケージを卒業することになったという。
「この日の夕方から先住猫の方から少し近寄ってくれるようになり、徐々に仲良くなりました」
兄妹一緒に迎えたのは良かったが、かりんちゃんが予想よりも早く発情し、パインくんもそれに釣られているようだったので、萩谷さんは慌ててかかりつけの獣医師に相談した。しかし、手術は予約でいっぱいで受け入れる枠がないと断られたという。
「行けそうな距離の動物病院に片っ端から電話して、10件以上電話したところでやっと引き受けてくれる動物病院を見つけました。翌日にかりん、翌々日にパインの不妊手術をしてもらうことになりました。その時、多頭飼いをするなら、いざという時のためにケージは用意しておくべきだと思いました」
■仲良しの兄妹
お兄ちゃん猫のパインくんは甘えん坊で、萩谷さんの後をついて歩いたり、そばにいたりすることが多い。妹猫のかりんちゃんは、パインくんのことが大好きなお転婆娘。猫じゃらしでよく遊ぶ。気に入った猫じゃらしは持って歩くほど大好きなんだという。
「2匹とも仲良しで、よくくっついて寝ています。遊ぶのが大好きで運動能力が高く、高いところへ上がるのも大好き。兄妹だからよく似ているのかもしれませんね。2匹一緒に譲渡してもらって良かったと思います」
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)