DVやストーカー被害者に「安心」を 「シークレット引っ越し」発案の業者の思い「すべてはお客様のために」
これから3月にかけては「引越し難民」という言葉が出るほどのハイシーズン。特に年末は新しい年を前にしてDVやストーカー被害に遭っている人からの「シークレット引っ越し」の依頼も増えるという。単身者に特化した小さな引っ越しなどで知られる「エーストータルサービス」(大阪市)のオーナー、勇翔太さんに話を聞いてみた。
■単身赴任者など小さな引越しに特化、被害者にも安心を
3児の父でもある勇オーナーは、DV被害者などを助けるための「シークレット引っ越し」を広めた第一人者でもある。児童施設出身で2010年に「生活レスキュー隊」を起業。2022年に代表の座をスタッフに譲り「エーストータルサービス」と社名も変更した。
モットーは不用品回収、引越し業に携わる中、母子家庭や非正規雇用者らサービスの利用が難しい現状を目の当たりにしたことから低価格と丁寧で迅速な対応、としている。さらに社会問題になっているDV被害、ごみ屋敷問題を解決するためにも尽力してきた。
勇オーナーによると、近年増えているのがシークレット引っ越し。これはDV被害やストーカーから逃げるための引っ越しで、なかには仕事先などでいじめにあい、引っ越しせざるをえない人もいるとか。
シークレット引っ越しの場合、転居先などを知られないように細心の注意を払う必要がある。秘密厳守はもちろんのこと「どこの業者を使ったのかも知られぬように会社名などは出さずに、素早く引っ越しをしなければなりません」と言う。時間帯も依頼者に合わせて24時間、まちまちなのだが、意外に夜ではなくて、昼間の依頼が多いという。
「24時間不用品回収」など便利なサービスいろいろ
関西を中心に全国展開している「エーストータルサービス」がこの業界に参入して12年。得意としているのが「単身引っ越し」だ。
実際に大阪市東淀川区から高槻市までの引っ越しで、このサービスを利用した人は「間取りは1Kで、急な依頼にもかかわらず費用は7980円でした。他社では2日前の見積もりで3万4000円。速さも値段も全然違った。次に引っ越すことがあれば、また利用させてもらいます」と話していた。
お気づきのように、あえて引っ越し業を会社名にしていないのは訳ありに対応しているのはもちろん、住まいに関して幅広いサービスを提供しているからだ。
「不用品回収や買い取り、遺品整理、ごみ屋敷、ハウスクリーニング、リフォームまで取り扱っています」と勇オーナー。というのも引っ越しと不用品回収などはひとつのセットになっているからだ。実際、引っ越しに際して同時に不用品回収や買い取りの依頼も多い。
「すべてはお客様に便利なサービスをしようと考えた結果。社の方針もワンストップでトータルサービスを、掲げています。引っ越しする時には多くの不用品が出たりしますので、それをうちですべてお引き受けしています。これで引っ越しの費用や処分費用も軽くなります。もちろん、不用品回収、買い取りだけでもOKです」
聞けば、なんと365日24時間不用品回収と買い取りは対応しているとのこと。片付けの季節である12月は見逃せないサービスかもしれない。
ちょっとした断捨離やお掃除に最適なのが「400サイズ段ボールプラン」だ。これは縦170センチ×横115センチ×高さ115センチの段ボールで、雑誌40冊がちょうど入るサイズ。
「いらなくなった小物やお洋服などの断捨離やお部屋のお掃除にちょうどいいです。そして、エースの軽トラなら段ボールが76個は入ります」と勇社長。軽トラから4トントラックまで揃えていて、価格は9800円からとなっている。
新年こそは、フレッシュな気持ちで迎えたいもの。年末になれば「ハウスクリーニングの依頼もグッと多くなります」といい、引越しだけでなく、片付けなどで悩んでいる人にも注目したいサービスなのだ。
◇「エーストータルサービス」大阪
電話050-3647-1179
(まいどなニュース特約・八木 純子)