笑いのツボと食欲を刺激するおせち「タンのしいことがギュウギュウな一年」「苺一会で幸せいっパイン」…11万人が商品化希望!?
生ハムに始まり、牛タン、ステーキと口中を油まみれにした後は、味噌漬けクリームチーズで整え、しめはハーゲンダッツのミニカップ(ストロベリー)。Twitterユーザーの潮井エムコ(@m_emko)さんが「我々の考える最高のおせち」を発表しました。欲望を全開したお品書きにいいねが11万以上。こんなおせち料理のお家にお呼ばれされたい。
「去年の年の瀬に友達と作った欲望のクソおせち」と公開したお品書き以上に振るっているのが、献立の解説です。「タンのしいことがギュウギュウな一年になる」(牛タン)「和名では足る時と書く。満ち足りた一年になりますように」(タルト)「嬉しいことはいくらあってもええからね」(いくら)「口の中の水分と共に悪い運気を吸い取ってくれる」(バウムクーヘン)と、スベりを一切恐れぬフレーズは、深夜3時に思いついたそうです。「みんなでハゲるまで共につつがなく歳を重ねられますように」。そうかハーゲンダッツって縁起物だったのか。
「こういうお正月を過ごしたい」「うちも今年これにしたい」「キャプションが秀逸すぎ」。絶賛の声が相次いだ「欲望おせち」を作った人に聞きました。
■変わらない友情を感じさせる食材とは?
ー楽しそうなおせちです!
「欲望おせちはほとんど私と友人の夫くんの2人で作りました。一番の働き者である彼は肉を焼き、撮影のたびに汚れた皿を洗い、残り物にラップをかけ、いざ盛りつけした際におせちが映えないと駄々をこねる我々のために段ボール箱から来客用の華やかな湯呑みを引っ張り出してくれました」
ーなんとできたご主人…
「私たちの悪ふざけにいつも快く手を貸してくれる彼の菩薩のような心に感謝です。なお友人その1は撮影した写真をパソコンに取り込んで切り抜きお品書きを作る作業を、友人その2は味見という名目で食べるチャンスがないかを終始うかがっていました」
ーゲン担ぎのキャプションにくすっとします
「友人との合作です。参加は叶わなかったのですが、別の友人がアイデアを出してくれた味噌漬けクリームチーズとハーゲンダッツは私たちにない発想でした。文章の完成度も高く、友情が伝わる内容がいいなと思います。これからもみんなで仲良く歳をとれたらうれしいです」
ー今年の欲望おせちは
「昨年の欲望おせちで一通りは満たされたので、今年は作る予定はございません。今年はカニを2キロ買い、みんなでカニ鍋パーティーをしてむしゃぶり尽くす予定です」
数の子や昆布巻き、黒豆など定番のおせちもいいですが、笑いのツボと食欲を同時に刺激してくる欲望おせちの商品化の可能性はあるのでしょうか。潮井エムコさんは「作り手と食べる側の剥き出しの欲望が込められてこその欲望おせちだと思いますので、全ての人に突き刺さる商品の実現は難しいのではないでしょうか。それでもとおっしゃる企業さんがいらっしゃいましたらご一報ください。友人一同、祝い箸を握りしめてコンサルに伺います」と話しています。
(まいどなニュース・竹内 章)