道路脇の花壇で鳴いていた子猫を保護 家族交代でミルクをやり育てたら、とっても無邪気で人懐っこい猫に成長
■花壇の中で鳴いていた赤ちゃん猫
キーくん(4歳・オス)は、道路脇の花壇で鳴いていた。
2018年10月1日、午後3時頃、Gさんは仕事帰りに自転車で走っている時に、子猫の鳴き声を聞いた。「えっ?」と思って自転車を停め、声を頼りに探してみると、花壇の中に小さな生後数日しか経っていないような赤ちゃん猫がいた。
「母猫とはぐれたようでした。このままでは死んでしまうと思い、すぐにハンカチにくるんで家に連れて帰ることにしました」
■キーキーと元気に鳴く子猫
Gさんは3匹の元保護猫を飼っているが、こんな小さな猫を育てるのは初めてだった。かかりつけの動物病院が開くのが17時からだったので、まずは先住猫を譲渡してもらった猫カフェに行き、世話の仕方を教えてもらい、哺乳瓶とミルクを譲ってもらった。その後、動物病院で診察してもらい、家に帰ったという。
「手のひらに収まるくらい小さく、目も開いたばかりのようでした。落ち着かない様子でしたが、元気にキーキーと鳴いて、ミルクもよく飲んでくれました」
先住猫とは部屋を分けたが、キーちゃんの鳴き声が大きかったので、みんなすぐに子猫がいることに気がついたようだった。
最初に2週間くらいはミルクを2、3時間ごとにあげるのが大変だったが、家族みんなで協力し、日中は近所の親類に頼んでなんとか乗り切ったという。
■無邪気で人懐っこい猫
先住猫には保護してから2日後に、キーちゃんを箱の中に入れて会わせた。手を出さないように見張っていたが、みんな何者かがよく分かっていないようで、不思議そうに箱の中をのぞき込んでいた。
「1、2歳年長の先住猫との関係も心配だったのですが、キーがすぐに大きくなったので、今は一緒に遊んだり、寝たり、ケンカしたりして賑やかな毎日です」
Gさんにとってキーちゃんは4匹目の猫だが、一番無邪気で人懐っこい。Gさんがゴロゴロ横になっていると、横に来て一緒に転がっている。遊ぶのも一番好きで、玉投げや猫じゃらしで遊んでくれとせがんでくる。
「我が子のように愛おしく、完全に家族の一員です。いつも自由気ままな様子で、見ていて癒されます」
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)