大晦日・関西の「終夜運転」は 京阪が3年ぶり復活…記念の「ヘッドマーク」まで用意して盛り上げ

2023年はコロナ禍に入り4年目にあたります。コロナ禍前の関西圏では規模が小さくなっていたとはいえ大晦日から元旦にかけての終夜運転を行っていました。今年の関西圏における大晦日から元旦にかけての終夜運転事情はどうなるのでしょうか。

■JR西日本は今年も終夜運転はなし

JR西日本京阪神エリアでは今年も終夜運転は行いません。代わりに24時(一部23時)から3時頃にかけて臨時普通列車を運行します。運行する線区はJR神戸線・京都線西明石~京都、奈良線京都~城陽、大阪環状線、JRゆめ咲線、JR東西線・学研都市線尼崎~四条畷、大和路線JR難波~奈良、万葉まほろば線奈良~桜井です。

ちなみにJR東日本首都圏エリアでは終夜運転を実施するものの、前回より実施線区の規模は縮小します。またJR東海ではコロナ禍前から終夜運転は実施していません。JR西日本京阪神エリアもこのまま「終夜運転なし」が定着するのでしょうか。

■関西大手私鉄では近鉄と京阪が終夜運転を実施

近鉄は今回も終夜運転を実施します。80000系「ひのとり」を使った伊勢方面への特急臨時列車では大阪難波~五十鈴川間に上下各3本、近鉄名古屋~五十鈴川間に上下各3本を設定します。

「ひのとり」臨時列車と並んで今回の終夜運転の目玉はラッピング車両「ならしかトレイン」です。「ならしかトレイン」は12月5日にデビューし、イラストレーター「げみ」氏が手掛けたラッピング列車です。車内も鹿を模したつり革など、様々な工夫が施されています。

この「ならしかトレイン」が終夜運転に就きます。ダイヤは大阪難波~近鉄奈良間が各2本、大阪難波~東花園間が各1本で、種別は普通です。近鉄としては終夜運転に「ならしかトレイン」を用いることで奈良を沿線住民と共に盛り上げるという狙いがあります。なお奈良線では大阪難波~近鉄奈良間にて上下計29本の普通列車を終夜運転時間帯に設定します。

その他、大阪地区では吉野線、田原本線以外の路線にて終夜運転を実施します。

京阪は京阪線と石清水八幡宮参道ケーブルにて3年ぶりの終夜運転を実施します。京阪本線・鴨東線では大晦日から元旦にかけて急行は淀屋橋駅発が1時台まで、出町柳駅発は2時台までそれぞれ約20~30分間隔で運行します。また約20~30分間隔で準急または普通を運行します。また特急型車両8000系3編成に「大晦日終夜運転復活ヘッドマーク」を12月31日まで掲出し、年末ムードを盛り上げ。終夜運転に対する京阪の並々ならぬ思いが伝わります。

■阪急、阪神、南海は終夜運転はなし

阪急、阪神、南海は昨年に引き続き終夜運転は実施しません。ただし南海は24時台から2時台にかけて難波~住ノ江間は約15分~20分間隔、住ノ江~高石間は約30分~40分間隔で普通列車を設定します。

終夜運転を利用する際は各社のホームページからダイヤを確認することをお忘れなく。また踏切を渡る際は十分にご注意ください。

(まいどなニュース特約・新田 浩之)

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