工場で保護された子猫には…失ったばかりの猫の面影が 迷うことなく迎えた子は、すぐお家に馴染んだ甘えん坊
■母猫と3姉妹で箱の中に
はなちゃんは(生後7カ月・メス)工場で、母猫と3姉妹で箱の中にいたところをボランティアに保護された。当初は子猫たちだけを家に入れたが、母猫が子猫たちを探して鳴いていたので、母猫も保護したそうだ。
石川県に住む作田さんは、16年間一緒に暮らしていた先住猫を2022年4月に亡くした。亡くなったばかりだったが、また猫を家族に迎えたいと思い、譲渡サイトなどで猫を探していた。
■譲渡サイトに掲載された直後に発見
はなちゃんが譲渡サイトに掲載されたわずか数分後、作田さんははなちゃんを見つけた。
「掲載されていた写真が亡くなった猫にそっくりで、すぐに問い合わせました。数日後、3姉妹に会ったらみんなとても可愛くて、でも、やっぱりはなに先住猫の面影を感じたので、迷うことなくはなを迎えることにしました」
2022年6月初旬、保護主と保護団体の人がはなちゃんを連れてきてくれた。みんなが帰ってしまうと、はなちゃんは数時間は緊張した様子で家具の後ろに隠れていた。
「でも、すぐに膝の上に乗ってきてお昼寝したり、家族におもちゃで遊んでもらったりしていました。当日の夜にはすっかり我が家になじんでくれました」
■いつも誰かに寄り添って寝たい
やんちゃっぷりを発揮しているはなちゃん。ごはんやちゅ~るなどのおやつがしまってある場所をしっかり覚えていて、ちょっと目を離したすきにこっそりかじって開封、つまみ食いをしたことが何回かある。
「先住猫はそんなことをしたことがなかったので、想定外でした(笑)。蓋付きのケースに保管して、勝手に持って行かれないように工夫しています」
はなちゃんは甘えん坊でもあり、絶対に誰か家族がいる部屋で過ごしている。夜も1匹で寝るのは嫌なようで、夜中になっても作田さんが寝室に行くのをうとうとしながら待っている。
「赤ちゃんの時にお母さんに寄り添って甘えていたようです。だから、今でも誰かに寄り添って寝るのが好きなのでしょうね。甘えん坊のはなが大好きです」
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)