目が見えないボロボロの子猫→美猫に成長した、ビフォーアフター写真に感動 「涙が止まらない」「愛なせるワザ」
「これも素敵…
我が家の猫は道路で目も見えないボロボロキャットで皮膚から内臓までいろいろあったんだけど、がんばってくれてハゲも乗り越え、獣医さんもびっくりの美猫に 赤子にも優しくてめっちゃいい奴~なむっちりキャットです」
#保護猫ビフォーアフター展のハッシュタグをつけて投稿された、ボロボロだった元保護猫の写真4枚がTwitterで話題になりました。
投稿したのは、犬飼つなさん(@inukai_tsuna)。元保護猫は、すすきちゃんといいます。推定4歳の女の子です。道路でたたずんでいるところを保護されたとか。当時目も見えず、体がボロボロだったすすきちゃん・・・ふっくらして幸せそうな今の姿に感激した人たちからコメントが寄せられています。
「素敵すぎます」
「1枚目の写真みると涙が止まらない」
「まさに原石の中の宝石!」
「めちゃめちゃ美猫!!!」
「幸せになったネコチャンを見ると幸せになる」
「愛為せるワザだな」
多くの人たちの心をわしづかみにしたすすきちゃんのビフォーアフター写真。保護時のことや“美猫”に成長したすすきちゃんについて、飼い主の犬飼さんに聞いてみました。
■道路でヒッチハイカーのようにたたずんでいた子猫 皮膚病で頭はハゲ、保護して2カ月後には血尿が・・・
--出会ったときの写真。ボロボロでしたね(涙)。保護したときのことをお聞かせください。
「道路の白線の内側でヒッチハイカーのようにたたずんでいたのを、犬の散歩中に発見しました。まぶたが病気でくっついて目が見えておらず、かすれ声でヒャンヒャン鳴いていて、抱っこしても逃げる元気もなかったです。たぶん死にかけで母猫についていけなかったんだと思います」
--皮膚から内臓までいろいろあったとのこと。また頭がはげてました・・・獣医さんからは何と言われた?
「保護時は猫風邪や猫カビ、寄生虫などの診断でしたが、保護して2カ月くらいで膀胱炎と尿路結石による血尿を発症しました。猫カビは皮膚病の一種で、これが原因でハゲていたようです」
--2枚目の写真は、保護からどれくらい経ったときに撮影したもの?
「たぶん保護して1カ月くらいで、このときはまだ膀胱炎と尿路結石がなかったので、ちゅーるを少しだけあげていました。見た目のボロボロ具合とは相反して、普通に元気でご飯ももりもり食べていたし猫じゃらしで遊んでいたんです」
■闘病後、頭のハゲ→モフモフに! 獣医もびっくりの美猫に成長
--最近撮影したという3、4枚目の写真。ご飯をもりもり食べたおかげなのか、保護時のボロボロの姿とはかけ離れたきれいでモフモフの美猫ちゃんに成長されましたね。すすきちゃんはこれまで、どのような闘病生活を送ってきたのでしょうか…。
「当時猫カビが人間にも犬にもうつるものだったので、仕事部屋を片付けて猫部屋にして隔離し、お世話のときや遊び相手をするときだけ入るようにしていました。最初の1カ月は毎週通院して毎日飲み薬、点眼・点耳・点鼻薬・・・その後は獣医さんの指導で3日に1回皮膚病用のシャンプーをしていました。完治して隔離解禁まで4カ月かかりましたね。
頭のハゲは、毛にカビがいるからぽろっと抜ける部分は抜いたほうがいいとのことで、獣医さんがわしわし抜いた結果、かっぱみたいになってしまい(笑)『きれいに戻らなかったらごめんよ…』と言われていましたが、結果的にモフったので、獣医さんも『本当によかった~~~僕のせいでハゲたままだったらどうしようかと…』と安心されていました(笑)」
--頑張っていろいろな病気を乗り越えてくれたというすすきちゃん。普段はどんな猫ちゃん?
「初期から穏やかな性格ながらも遊び好き。ただ治療のためのシャンプーを抱っこしながら週2くらい二人がかりでやっていたため、トラウマで抱っこがキライであまり甘えてこないタイプでした。2歳くらいからお尻ぺんぺんにハマってから甘えてくるようになり、今では『なでて~』のタイプの甘えんぼうタイムが1日に2、3回あります! でも遠慮しいなのか、子どもや犬がいるとあまり甘えてきません。また子どもが赤ちゃんのときは泣いているとよく様子を見に来たり、横で眠ったりしてくれていましたね」
--先住犬のマグちゃん(雌・6歳)とは、つかず離れずの関係だとか。
「はい。マグとは、お互い『まあいてもええわ』くらいの感じで、寒い時には暖をとるためにくっついたりもしつつ、床暖房がついたとたん別行動するような仲です。マグが遊びたがるのですが、すすきは迷惑そうかも。あとは・・・マグの散歩帰宅時にめちゃくちゃ肉球のにおいをかぎに行くくらいで。自分からはそんなに近づきません」
目も見えずボロボロの姿で道路にただずんでいたすすきちゃん。ふと通りがかった犬飼さんとの運命的な出会いがきっかけで、美猫に成長しました。今は穏やかな気持ちで犬飼さん家族と一緒に過ごしているそうです。
犬飼さんは別のTwitterアカウント(@nopower_recipe)で、疲れていても料理をしたい人に向けた超簡単な「力尽きレシピ」を発信しています。それらをまとめた「力尽きレシピ」と「力尽きレシピ 2」(光文社)も出版され、好評発売中です。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)