「クリスマスにサプライズクッキーはいかが」クッキーの中からプレゼントが!可愛すぎる動画が話題「天才」「割るのがもったいない!」
「クリスマスにこんなサプライズクッキーはいかがでしょう」というひと言とともに投稿された動画が話題を呼んでいます。最初に映るのは美しくデコレーションされた手のひらサイズのギフト箱型のアイシングクッキー。割ると、中から赤と白の小さな玉と共にキュートなクマさんがこぼれ出ます。クリスマスの幸福感が伝わってくるこのクッキーに込めた思いを、投稿したアイシングクッキーの作家さんにお聞きしました。
粉砂糖に卵白や水などを加え、練って作った「アイシングクリーム」を「コルネ」と呼ばれる絞り袋に入れ、美しい模様や図案をクッキーの上に描き出す「アイシングクッキー」。投稿主の山本しおりさんは大阪芸術大学美術学科を卒業後、『キャンバスをクッキーに、筆をコルネに持ち替えて』アイシングクッキー作家『Fiocco(フィオッコ)』(@Fiocco_cookies)として活動中。愛する動物や自然の風景、童話の世界や人形遊びなど、子ども時代の思い出や憧れからインスピレーションを得て作り出されるクッキーは、すべて山本さん自身が型からデザインし制作したオリジナルアイシングクッキーなのだそう。
この楽しいサプライズクッキーには「可愛い」という声が多数寄せられたのはもちろん、「天才だ~」「感激します!」「食べるのもったいない 食べないのはもっともったいない スゴイ」という賛辞や感動の声が次々届いています。アイシングクッキーを作る時の工夫やこだわりについて山本さんに語っていただきました。
■中身を想像しワクワクするようなクッキーを作りたい
--今回話題になったアイシングクッキーを作ろうと思ったきっかけは?
今春に作った「コンコンパカッ!」と割る卵型のアイシングクッキーが個人的には傑作だと思っていました。そこで、同じ技法で何か楽しいサプライズクッキーを作りたいと考え、クリスマスシーズンらしいギフトボックスをモチーフにした「箱の中のプレゼントはなんだろう?」というわくわく感のあるものを作りたいと思いました。
--「個人的に傑作」だという「イースターエッグ編」のツイートも拝見しました。こちらも大きな反響があったのですね。
「個人的に傑作」ということについて補足させていただきますと、クッキーを3枚重ねて(真ん中は枠のみ)中にアラザン(※砂糖とコーンスターチを混ぜ合わせた粒状の製菓材料)などを入れる方法はポピュラーですが、クッキーに凹みをつけて可食ペーパーで蓋をすれば1枚のクッキーでそれが可能になることを思いつきました。
--素敵なアイディアですね。
1枚であればパカッと軽快に割ることができますし、一見すると普通のアイシングクッキーに見えることから、サプライズ感もあるものになっています。
--今回話題になった動画でも、箱の底部にあたる部分にシュガーパーツのクマさんなどを入れた後、可食ペーパーで蓋をし、その上から箱の上部にあたる部分を作る…という過程がよく分かります。作る上で一番難しかったところは?
中に入れるアイシングのパーツを試行錯誤しました。クッキーの凹みに収まるくらいのサイズでありながら、割って出てきた時に一目で分かるものは何だろう?といくつも試作しています。テディベアのほかにはおもちゃのブロックや手袋なんかも作りました。
さらに「クッキーが湿気てしまわないうちに仕上げたりラッピングしてプレゼントにできるようなデザインを意識しています。アート的でありながらあくまでお菓子の域をギリギリでないのがこだわりです」と作るうえで大事にしていることを語る山本さん。これからも驚きと楽しさに満ちたアイシングクッキーを作り続けてくださいね。
(まいどなニュース特約・山本 明)