近年、ペットショップでは、純血種の犬だけではなくトイプードルやチワワなどのミックス犬が売りに出されていて、大手自動車メーカーの新車CMにもそうしたミックス犬が登場するなど話題になっています。

モジャさん（@moja_inu_tokyo）は、家族に迎えるなら保護犬がいいと思ってずっと探していたのですが、ある日譲渡サイトでミックス犬のモジャくんを見つけて里親になりました。でも、小型のミックス犬が流行っているから家族にしたわけではありません。

そして、愛犬への思いを画像とともにツイートしました。「マルチーズやチワワ入ってる？と聞かれるのだけど入ってないの。なんならキャバ×ビションも怪しいかもしれんwレスキューされた同じ犬舎にウエスティもいたっていうからお耳を見てるとその可能性も感じてる。なんでもいいモジャという無二の犬だ。ワンワン」

リプ欄には、

「全部入ってるかもだしそうじゃないかもだけど、とにかく可愛いしかないですね」

「白くてフワフワで綿菓子見たいで可愛すぎますね」

「かわいい～！良いとこ取りのモジャですね～」

などのリプライがあり、「いいね」は1.3万件にもなりました。

飼い主さんに詳しいお話を聞きました。

ーーモジャくんはまだ子犬ですか。

「生後7ヶ月の男の子です」

ーー保護の経緯について教えていただけますか。

「ブリーダーが廃業し、生後90日ほどのパピーだったモジャを保護団体さんがレスキューして下さり、里親が見つかるまで大事に育てて下さいました」

■ペットショップ産業の裏側を知った

ーーなぜ保護犬を家族にしようと思われたのですか。

「ペットショップ産業の裏側を知り、人間の都合で劣悪な環境で育てられビジネスにされている動物が多いことをとても不憫に思いました。ですから、ペットショップから命を買うということに非常に抵抗があったのです。うちにお迎えする子は、事情があっておうちを探している保護犬がいいと最初から決めていました」

ーーその後、保護犬探しを始められたのですね。

「半年間、譲渡会やネット掲示板を通して、色々な保護団体さんと保護犬に会いました。団体さんによってはお金目当てかな？という感じのところだったり、あまり保護している犬について分かっていない押し売り？のように感じられる団体さんだったりして、犬には問題なくても人間に疑問を持つことがあって、なかなか譲渡まで決断できず半年ほど過ぎました」

ーーそして、モジャくんと出会われたのですね。

「里親サイトでモジャの掲載を見つけて、犬種は書いていなかったのですが、ぱっと見プードルのような、生後間もないとても可愛い子犬を見つけたのです。団体さんが車で行ける範囲の距離だったので、すぐに連絡してアポを取りました。実際に会いに行くと、ヨチヨチしていて人懐っこい、笑顔がまぶしいモジャがいて、可愛過ぎて感動しました。保護主さんは、自身で事業をしながら動物の保護活動をし、トレーナーの資格まで持っている素晴らしい方で、小さいモジャにもしっかりしつけをしてくださってました。モジャの可愛さと保護主さんの人間性に惹かれ、お迎えすることを決めました」

ーーよくいろんな小型犬のミックスだと言われるのですか？

「マルチーズ、チワワ、プードルなど動物病院やお散歩にいくと色々言われます」

ーー何のミックスでも、モジャくんだからいいと思いますか。

「そう思います。モジャはキャバリアとビションフリーゼのミックスといわれいますが、同じ犬種の子よりかなり小さく、そして見た目もちょっと違います。耳が立つことが多く、ウエスティぽいなと冗談で言っていたのですが、はっきりしたことは分かりません」

ーー分からなくても、唯一無二なんですよね。

「モジャの可愛さや賢さ存在の尊さのほうが優っていて、我が家の唯一無二の存在で、犬種は本当にどうでもいいのです。モジャに長生きしてほしいので、犬種特有の持病対策をするために、何の犬種なのか知りたいと思うことはあります」

ーーモジャくんのどんなところがお好きですか。

「いつも笑顔で元気いっぱいで、天真爛漫な性格が大好きです。モジャのような性格になりたいなと憧れる明るさです（笑）犬見知りも人見知りもせず、誰にでも笑顔で純粋な性格で、本当にかわいいです。モジャを見ているとこちらも自然に笑顔になります、モジャがきてくれてますます家が明るくなりました！」

（まいどなニュース特約・渡辺 陽）