クリスマスに息子たちは帰ってこない→「それは良かったね」なぜ心から喜んだ? ある夫婦の思いに「涙が出ました」

クリスマス、いろんな過ごし方があるでしょうけど、子どもの頃は家族で過ごしてきたという方がほとんどではないでしょうか。ご馳走やクリスマスケーキを食べて、一家団欒を楽しみ、ドキドキしながらサンタクロースが来るのを待つ。まん丸さん(@ayczQw9tGbkSUG3)宅もそれが恒例行事になっていました。ところが今年のクリスマスは、いつもと違っていたそうです。

「息子たちにクリスマスは帰ってくるのか尋ねた。2人共、帰らないとの返事。夫がひと言「それは良かったね」と。家族以外に大切な日を過ごす相手が出来たってことは親として嬉しいねと。寝起きのパジャマ姿で、プレゼントを嬉しそうに抱えていた幼い息子たちをふと思い出した。息子達に幸せが届きますように」というまん丸さんのつぶやきは話題になり、「いいね」は9.1万件にもなりました。

これを見た人たちからは、

「なんだかしみじみしちゃいました。まだ小学生ですが、いつかそういう日が来るんだろうな(たぶん)」

「涙が出ました。あと何年プレゼントを喜ぶ子ども達の顔を、間近で見られるんだろう。その時が来たら、私もそう言える母でありたいです」

「とてもほっこりしました。今年、初めて娘のいないクリスマスを過ごします。帰省しない理由は言及せず」

など、たくさんのリプライが届きました。

投稿者さんにお話を聞きました。

ーーお子さんは何歳ですか。

「長男が24歳、次男が20歳です」

ーーこれまでクリスマスはどんな風に過ごしていましたか。

「長男が生まれてからずっとイブの夜は、家でパーティをしていました。ケンタッキーとケーキで。昨年も」

ーープレゼントもいい思い出ですね。

「初めは枕元からスタートしましたが、だんだん置く場所を変えました。窓辺のカーテンの裏や、食器棚の上、自転車など大型の物はベランダなど。枕元には必ずサンタからの手紙を置いていました。それを読んでから、兄弟でプレゼントを探すのが我が家の定番になっていました」

ーー帰ってこないと聞いて、どんなお気持ちでしたか。

「うちは兄弟共に不登校でした。特に次男はその期間が長かったので、友人であれ恋人であれ、家族以外に心許せる人と出逢えたことは、親として心から喜びを感じています。それでも、やっぱり少し寂しいですね」

ーー対面で言われたのですか。

「いえ、LINEです。『今年は息子たちどうするのかな?』と思い、私がLINEをしました。夫婦で夕飯を食べている時に返信があり、『今年のクリスマスは帰ってこないらしい』と夫に伝えたところ、このひと言が帰ってきました」

ーー少し開放感もあるのでは。

「そうですね。不登校のときを含め、ずっとこの子たちが幸せな人生を生きていけるように、自分の足でしっかりも歩いて行けるように育てなければ、という親の責任を強く感じていました。良い意味で、ようやく親の役目を少しは果たせたかな...とも思います」

ーー今後はどんな年末年始にしたいですか。

「次男は今年の春から一人暮らしを始めたばかりです。まだ2人共、学生で時々帰ってきます。年末もクリスマスが過ぎ、バイト納めをしたら帰ってきます。だんだん親から離れていくのを感じながら、完全に自立したら、夫婦で素敵なクリスマスやお正月を過ごせたらいいなと思います。2人で始まり、3人から4人になり、また2人に戻ったという感じですね」

ーー家族の絆は変わらないのでは。

「そうですね。たとえ離れても、就職や結婚をしても、やっぱり我が子は我が子。ずっと心配で、これからもそっと息子たちの幸せを願い続けると思います」

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

関連ニュース

ライフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス