炊飯器調理を発信する「すいちゃん」さん（@suihan.lady）が投稿した、ほったらかしでできる無添加あんこレシピがInstagramで注目を集めています。

まずは材料とレシピから。

＜材料＞

・小豆　300g

・砂糖　200g

・塩　小さじ1/2

＜作り方＞

1. 炊飯器に小豆を入れ、水を4合のメモリまで加えて1度目の炊飯

2. 炊き上がったら水を捨てる

3. 砂糖と塩、水400mLを加え2度目の炊飯

4. 炊き上がったら3度目の炊飯。よくかき混ぜて完成

本来ならアク抜き（渋切り）をして、小豆が煮汁から出ないように差し水をしながらコトコト煮続けなければならないあんこ。もちろん、こうした本格派のレシピも素敵ですが、鍋から離れられないことがハードルになる人もいます。

このレシピのいいところは、何といっても炊飯中はほったらかしでOKなところ。こまめにアクを取ったり、火力を調整する手間がないのはかなり魅力です。

手間のかかる手づくりあんこが炊飯器で作れるという裏技に、「これはいい！」とネットは大注目。「超貴重なレシピ！絶対に作ります」「作ってみたらめちゃめちゃおいしい！」「炊飯2回でおいしくできた！」といった感想や、「早炊きモードでもいけますか？」「小豆を一晩水に浸けなくてもいいの？」などの質問も続々寄せられ、5.9万の「いいね」が集まっています。

投稿者の「すいちゃん」さんに、作り方のポイントを聞きました。

－－2回の炊飯で炊けたという声も多かったですね。

炊飯器の性能によって炊き上がりに差が出るので、2回でおいしく炊ける方もいらっしゃるようですね。ポイントは砂糖と塩を入れるタイミング。小豆が指で潰れる柔らかさになってから砂糖を入れてほしいので、1回目の炊飯後にまだ固ければ水を入れ換え、もう1度炊飯してから砂糖を入れてください。

－－小豆は、事前に一晩水に浸けなくても大丈夫ですか？

私は浸けずにそのまま炊きましたが、面倒でないなら浸水させてからのほうが柔らかく仕上がると思います。あと、投稿動画では早炊きモードで炊いていますが、これも通常モード推奨です。早炊きで問題ない炊飯器もありますが、通常炊飯のほうが確実です。

－－保存はどれくらいできますか？

冷蔵庫なら3日が目安、冷凍庫なら1カ月は持つと思います。糖度が高いほど傷みにくくなるので、日持ちを良くしたい場合は砂糖の量を増やしてみてください。

－－それにしても斬新なレシピでした。

3回も炊飯するので時短とは言い難いですが、うちには3人の子どもがいるので、鍋で炊くとなると火の管理が難しくて…。炊飯器なら炊いている間はほったらかしにできるので、焦がしてしまう心配もありません。きちんと一晩浸水させて、お鍋でコトコト煮たほうがおいしいあんこができるとは思うのですが、コンロにつきっきりになれない方や、私のように面倒臭がりの方のお役に立てれば嬉しいです。

－－他にも、いろいろな炊飯器レシピを発信されています。

家族にはできるだけ手づくりのものを食べさせてあげたいんですが、私はもともと料理がすごく苦手でして…。しかも家にある調理家電は、古い電子レンジと炊飯器くらいなんです。それで、炊飯器で手軽に作れる料理をいろいろと試し始めました。

－－フォロワーさんから好評だったレシピは？

米粉のスポンジケーキや蒸しパンの他、クッキーや明太子クリームパスタなどが好評でした！

－－本当にいろんなものが作れるんですね。

お店で売っているような本格派の仕上がりとは言えませんが、「スイッチひとつでそこそこおいしい」がモットーです（笑）。なので今回のあんこも、炊飯器や小豆の種類によって、仕上がりに差が出るとは思うんです。

しっかりしたあんこになればおはぎに、緩めならそのままぜんざいにしてもらうなど、仕上がりに合わせてアレンジを楽しんでもらえたらとても嬉しいです！

－－あんこのおすすめアレンジがあれば教えてください。

我が家では、甘酒を混ぜて「甘酒ぜんざい」にしたり、あんバタートーストにして楽しんでいます。どちらもおいしいので、ぜひ試してみてください！

「あんこは買うもの」と決めつけていた面倒臭がりの筆者も早速試してみましたが、2回の炊飯で、そのままぜんざいでいただけそうな仕上がりに。レシピ通りに3回目の炊飯をしたところ、おはぎを作れそうなしっかりまとまったあんこができました。炊飯器、すごい…！

少量のお湯で溶けばぜんざいに、熱々のトーストにバターと一緒に乗せれば甘～いあんバタートーストが楽しめるので、冷凍する間もなく、なくなりそうです。無添加なので、年末年始に子どもたちが集まったときにも振る舞いたい…！

「すいちゃん」さんのInstagramやブログでは、ほったらかしで作れる炊飯器レシピがたくさん掲載されています。やってみようかな、と思えるレシピが満載ですよ！

（まいどなニュース特約・鶴野 浩己）