外科医が作ったリアルな臓器クッキー「たべっ子ぞうもつ」がキモかわいい 本職生かしたデコレーションがさすがのクオリティ
普段は手術を担当する外科医がクッキーを作ったら-。アメリカ在住の女性外科医が手づくりした臓器型のクッキーが、ツイッターで話題になっている。ぷりっとした胃に、うねうねと躍動感のある腸…。解剖図鑑に出てくる臓器のようにリアルに描かれている。制作した外科医は、ビスケット菓子「たべっ子どうぶつ」に掛けてこう命名する。たべっ子ぞうもつ!
女性外科医は2019年から、お尻の形をしたクッキーなど、ちょっぴり変わったクリスマスクッキーを作り、職場の医師や看護師に配っている。今年も同僚を驚かせようと画策。面白いクッキーを探していた時、Amazonで「クッキー型」「大腸」と検索すると、臓器の型を見つけたという。
型は、膵臓十二指腸、胃、肝臓、脾臓、大腸小腸の5種類あるというが、クッキーが焼き上がってからが、外科医の腕の見せ所。着色したクリームで表面を飾る「アイシング」と呼ばれる方法でデコレーション。原色にならないように茶色や黒色を少量混ぜて調整し、仕事終わりに4日間掛けて色付けしていった。「実は、腸には虫垂があるし、肝臓には胆のうもあるんです」というこだわりぶりだ。
ツイッターには24日、「ぞうもつ、配ってまわります」と完成したクッキーの画像を投稿。すると、「先生、すごい!」「もはや精肉店」などと反響が殺到した。褒め言葉として「キモいわー」との声もあったが、外科医は「肝臓の艶やかしい色っぽさとか、膵臓のツンデレな感じとか、胃や腸の懐の深さとか、脾臓の清楚な感じとか、胆のうの甘えん坊な感じとか、可愛いやろが」と臓器への愛を語っている。味は普通のクッキーで、受け取った同僚は笑って喜んでくれたという。
この日の外科医のおやつももちろん、ぞうもつクッキー。穴の開いた胃をおいしく食べたという。クッキーづくりは学生時代からの趣味といい、「外科医としての技術は、たべっ子ぞうもつ作りには、あまり役立っていないかもしれません(笑)」
(まいどなニュース・山脇 未菜美)