保健所から引き出された子猫に先住猫たちが興味津々!水の飲み方も教えてもらい、あっという間に甘えん坊の弟分に
■先住猫クーちゃんの遊び相手を探して
なぎさくん(生後7ヶ月・オス)は、保健所から個人のボランティアが引き出した子だった。その後、譲渡サイトで里親を募集した。
岡山県に住む萩谷さんは老猫のチビくんと8歳の女の子クロちゃんと2歳の兄妹猫のパインくん・かりんちゃんを飼っていた。兄妹猫がとても仲良しだったので、クロちゃんだけ離れて寝ていることが多かった。
「クーちゃんが寂しいのではないかと思い、遊び相手を探そうと譲渡サイトで検索しました。そこでなぎさくんを見つけたのです」
■10日間でケージ卒業、みんな仲良しに
萩谷さんは、7月2日になぎさくんの里親になりたいと応募し、7月4日に保護主の家まで迎えに行った。帰宅してからケージの中に入れて様子を見た。
「家に慣れないのもあって、その日の夜は寝たり起きたりして、あまり眠れなかったようです。先住猫たちも気になるようでしたが、みんな別の部屋に避難していました」
翌日、なぎさくんはご飯も食べ、眠れるようにもなった。先住猫たちは興味津々で、ケージのそばまで近寄ってきた。
「保護主さんはたくさんの猫を保健所から引き出している人でした。そのため1ヶ月間はケージの中に入れておくように勧められたのですが、なぎさくんは10日間の間に3度も出て行ってしまったので、再検査をしてケージを卒業させました」
ケージを卒業した時、チビくんとパインくんは既になぎさくんと意気投合していたので、それに続いてみんなすぐに仲良くなった。
■先住猫に甘える猫
なぎさくんは、まだケージの中にいた頃、あまり水を飲まなかった。萩谷さんはちゅ~るをあげたり手から水を飲ませたりしたが、獣医師に相談すると、
「猫は元々砂漠で生活していた動物なので、水をあまり飲まなくてもウエットフードを食べていれば大丈夫」と言われ、様子を見ていた。
「ケージを卒業してからは、先住猫が水を飲んでいるのを見て、真似して飲むようになりました。先住猫たちが良いお手本になってくれました」
なぎさくんは甘えん坊。先住猫たちによく甘えに行っている。ヤンチャでじっとしていることがほとんどない。中でもネズミのおもちゃが大好きで、よく咥えて持って運んだり、「投げて」と催促してくる。膝掛けのブランケットなど、気に入ったものは持って運ぶ癖があるようだ。
「当初、クーちゃんの遊び相手にと思ってなぎさを迎えたのですが、なぎさがクーちゃんに近寄って行った時に怒られたので、怖くなってしまったようなんです。今はクーちゃんの方から近寄っていって、少しずつ距離が縮まっています。パインくんとかりんちゃんとなぎさくん、クーちゃんと、なぎさくんの後に迎えたルナちゃんが一緒にいることが多く、それぞれ仲良くしています」
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)