かまぼこを板からはがすときは…「知らなかった!」紀文のアドバイスに17万人が注目、本当に取れるか試してみた
おせち料理に欠かせない紅白のかまぼこ。切って盛り付けるだけでお手軽かと思いきや、板からはがす作業って地味に苦戦しませんか。包丁でそぎ落とすのは簡単だけれど、きれいにはがせず板にかまぼこが残ってもったいない。
そんな悩みを見透かしたような投稿が、ツイッターで17万いいねを獲得するほど大反響を呼んでいます。投稿したのは、老舗練り物メーカー「紀文食品」(本社:東京都中央区)。「多分知ってると思うけど蒲鉾は包丁の背を使うと綺麗にはがせますよ」…え、そうなの? 紀文に詳しい話を聞き、記者が実際に試してみました。
■紀文に話を聞いた
ーー刃の方でなく、背を使うとは知りませんでした
「刃の方だと、包丁や蒲鉾を傷つけることになるので峰(背)の部分を使うと良いでしょう。板に沿うように包丁をおろすと上手にはがすことができます」
ーーそもそもなぜかまぼこには板が?
「かまぼこに使うすり身は柔らかいため、形がくずれないように板の上にのせてつくっているからです。また、板が余分な水分を吸収しておいしさを保ってくれています」
ーーほかにも何かかまぼこの豆知識があれば教えてください
「蒲鉾を一番おいしく召し上がっていただける厚さは12mmとなっています」
ーー消費者へメッセージがあれば
「おせち料理は堅苦しく、難しいものというイメージがあるかも知れませんが、お皿に蒲鉾や伊達巻をちょっと盛るだけでも十分だと思います。また、蒲鉾を飾り切りするとより華やかな食卓になりますよ。ぜひ素敵なお正月をお迎えください!」
■きれいにはがせるのか試してみた
とはいえ、本当にきれいにはがせるものなんでしょうか。さっそく紀文のかまぼこを購入して自宅で試してみました。
包装を取ると、かまぼこは板にしっかりくっついています。紀文のツイッターで見た「包丁を若干斜めに入れて、板に沿うように」というアドバイスを思い出しつつ、かまぼこを立てて、恐る恐る包丁の背を入れていきます。
そこからはあっけないほどスムーズで、包丁を下すと簡単に板からはがせました。しかも板にはかまぼこがほとんどついていません。アドバイス通り、包丁の背を入れる際はやや角度をつけて板から離さないことを意識すれば、かまぼこビギナーの記者でも簡単にはがせました。スーッとはがれる感じが気持ちいい。
ちなみに、お正月に紅白のかまぼこを食べる理由は、「蒲鉾は『日の出』を象徴するものとして、元旦にはなくてはならない料理。紅はめでたさと慶びを、白は神聖を表します」(紀文食品の公式サイトより)。
きれいに板からはがしたかまぼこで気持ちのいい新年を迎えてくださいね。
(まいどなニュース・門倉 早希)