保健所で、山でひとりぼっち、鎖に繋がれっぱなしの犬さん…新しい家族ができた!【2022年…犬さん幸せビフォーアフター】
殺処分の期日が迫り、保健所で孤独に怯えていた犬さんや、恐怖で腰が抜けたようになっていた犬さん、駐車場の一角で鎖に繋がれっぱなし、日に日に弱っていた犬さん、山から偶然、足元に転がってきた子犬…そんな犬たちが、縁あって新しい家族の元に!信頼できる人に巡り合い、笑顔を取り戻した犬の物語に、思わずウルウルしてしまいます。
■保健所でおびえていた犬→2年後、別犬みたいな愛され顔に ビフォーアフターに感動「素敵な人に巡り会えて良かったね」
「←保健所に収容されてた時のおすず いまのおすず→ 別犬だねぇー可愛くなったねぇー」と2枚の写真がSNSに投稿され話題になりました。その2枚とは「おびえた瞳でこちらを見る保健所に収容されていたときの犬」と、大事にしてくれる家族を得て、「安心した顔でカメラを見ている2年後の犬」の写真。表情はまるで別犬です。
保健所からシェルターを経て、預かりボランティアさんのお家に迎えられたという犬さん。3ヶ月後に里親さんに譲渡が決まったのですが、当日、車に乗せると今まで出したことのないようなか細い声で鳴き出しました。保健所にいた時のような悲しそうな表情になったといいます。「これはなんだか手放してはいけない」とシェルターに相談し、譲渡はキャンセル。正式に迎え入れることになりました。「車に乗った犬さんが自ら意思表示をしてくれたおかげ」と預かりボランティアさんは話します。
犬さんは、毎日たくさん遊び、お散歩をして、お顔が可愛くなっただけでなく身体も引き締まったとのことです。
■ボク、どうなるの?…恐怖で腰が抜けた保護犬 新しい里親さんと出会い、笑顔を取り戻した
ペットの保護や譲渡活動を行う団体が、保健所から引き出した犬たちの中に、ガリガリに痩せた子犬がいました。「僕これから殺されちゃうの?」と言わんばかりの恐怖からか、腰が抜けてあぐらをかいた状態で、こちらをジッと見つめていました。その後、検疫犬舎で獣医さんの診察を受けましたが、「すぐに命に別状があるわけではないですが、かなり弱っており、しばらくは容体を注視する必要があります」と心臓病の持病があると言われます。皮膚疾患もありましたが、スタッフが懸命にケアを続けたことにより、飛躍的に健康状態が良くなりました。
完全に健康を取り戻し、心身ともに元気になった犬さん。子犬らしいキラキラとした笑顔で新しい里親さんが決まり、しっかりと幸せをつかみました。
■駐車場の一角、鎖に繋がれっぱなしの犬 日に日に弱っていく様子を放っておけず…出会った夫婦の決断
ある会社で番犬として飼われていた犬さん。飼うといっても駐車場の一角に繋ぎっぱなしにして、散歩はなし。残ったフードや水を片付けることなく上から継ぎ足しているような状態だったので、不衛生だったといいます。会社が休みの時は無人になるので、数日間ごはんをもらえないこともありました。
散歩に行ったことがない犬さんの爪は伸び放題。伸びた狼爪が肉球に刺さり、脚の甲の皮膚を突き破り、外に出た爪がもう一度肉球に刺さっていました。今の飼い主さんは、その姿を思い出すと胸が痛むといいます。ついに腎臓病を患ってしまった犬さんを飼い主さんは引き取ります。治療を続けながらお家の中で猫とも仲良く暮らせました。そして、3年間一緒に暮らした後、虹の橋を渡ったそうです。
■「山から足元に転がってきた」元野犬のビフォーアフター写真が話題 「思わずウルウル」「優しい人に出会えて良かったね」
子犬と飼い主さんの衝撃の出会いは、2019年1月14日、そのとき勤めていた会社の敷地内で保護したといいます。「会社の敷地内を歩いていたとき、山すその土手からガサガサと転がってくるように何かが落ちてきました。初めはイノシシか!?と思いましたが、コロンと足元に転がってきたのは子犬。幼く小さな赤ん坊でした。寒さに強い犬といえども、赤ん坊ですし寒さがきつい山の中では生きていくのは到底無理だと思って自宅に連れて帰ったんです」。
家には、元野良猫さんがいましたが、「猫は子犬を家族と認め、子犬は猫たちを兄と思い慕うように。認め合う時間はあっという間でした」と飼い主さん。「私がベッドで休んでいると、鼻を鳴らして布団に入れてと催促してきます。暑い日はエアコンか扇風機の前に。寒い日はストーブの前にいます。また子犬は100グラム180円のお肉を食べて、私は1個80円のコロッケをおかずにご飯を食べています…我が家のお殿様です(笑)」。