騒ぐ子どもたちに、ある日ブッチーン!「ゲームもテレビも、好きにしなさい!」 我が家の“ゆるゆる子育て”ご紹介…これでもちゃんと育ちます

時間がたっぷりあるなら、子どもにたくさんかまってあげたい!たくさん遊んであげたい!栄養バランスのいいご飯だって作りたい! でも、帰宅後の限られた時間ではとうてい無理… そんな罪悪感や焦燥感と闘っている保護者のみなさんは多いのではないでしょうか。

しかし「親はなくとも子は育つ!」とまでは言いませんが、「そこまで手をかけなくとも子は育つ」ものかもしれません。子育ては言ってみれば持久戦です。 「しっかり育児したい」という気持ちが先走って疲れ切っているそこのあなた。長く、ゆるく、子育てしてみませんか。 わが家(子ども11歳、9歳、2歳)が実践してきた「ゆるゆる育児」を紹介します。

■子守はテレビ&ゲームにお願いします!

目が悪くなるのもいやだし、見過ぎは脳に良くないかもしれないし、なるべくテレビは見せたくないし、ゲームもさせたくない。でも、やっぱりついついテレビ&ゲームに頼ってしまって罪悪感…というワーママも多いのでは。

わが家の場合、上2人が2歳差なので、放っておくとケンカが絶えないし、常にどちらかが私に助けを求めてくるので、まあ家事が進まない!イライラしていました。

▽罪悪感を捨てたきっかけ…それまではテレビもゲームもある程度時間を決めて守らせていたのですが、長男4歳・長女2歳(当時)がケンカするわ、「もっとテレビ!ゲーム!」と騒ぐわ…ある日ブッチーン!

▽どんなゆるゆる育児?…長男はゲームエンドレス、長女はテレビエンドレス(おかあさんといっしょのDVD漬け)。最初の1週間くらいは「もうやめなさいよ?」なんて声をかけていたのですが、おとなしくしているし親子で揉めるのも面倒くさいし、私も家事が進むし、ついに放置。

▽その結果は?…1年間くらいは放置&無法状態でしたが、しばらくすると2人とも自主的にゲームやテレビを消して、絵本を読んだりおもちゃで遊ぶようになりました。 目が悪くなることもありませんでした。 「やりきった&見きった」ので、気持ちが満たされたんだと思います。何も言わないで思いっ切りやらせるのも「ゆるゆる育児」作戦のひとつかも。

■ご飯は食べりゃいいのだ!

「なるべく好き嫌いをなくしたい、野菜も食べて欲しい。でも…残されてムカツク!」「バランス良く作りたいけど、そんな時間ない!」というイライラを抱えていませんか。 いいんです、食べればいいんです!しばらくは、子どもの好きなメニューだけにしてみませんか。

▽罪悪感を捨てたきっかけ…とにかく長男が野菜嫌いでした。ニンジンを甘く茹でたり、ブロッコリーをコンソメで煮たり手を変え品を変え食べさせようとした時もありましたが、「いや!」と言われたりベーっと出されてイライラMAX!

▽どんなゆるゆる育児?…カレーが大好きだったので、3日間連続アンパンマンカレーを出したことも。でも、美味しく完食するからいいや! と思うことにしたんです。栄養バランスは給食にお任せすればいいし、保育園でたくさん頑張っているんですから、夕飯は好きなものをお腹いっぱい食べてくれればいい。肉ばっかりでもいい、パスタだけでもいい(笑)。

▽その結果は?…年中くらいから、少しずつ何でも食べるようになり、小6の今では「そういえば野菜嫌いだったね」という感じの食べっぷりです。 嫌いなものを食べなくたって命に関わるわけじゃないし、ちゃんと育つ! これぞ「ゆるゆる食育」作戦です!

■感情むき出しでも反省しない!?

仕事などのストレスもあって、必要以上に感情的に子どもを叱ってしまうことってありますよね。

あとで激しく後悔するのですが、いえいえ、ママも人間…そんなに上手に感情をコントロールできるママなんて滅多にいません。

▽罪悪感を捨てたきっかけ…くだらないことでケンカばかりの長男と長女。私も部署異動したばかり、慣れない仕事でかなりイライラ。2人でチャンネル権争いで突き飛ばし合いが始まった時にブッチーン!! 「あ、もうこれ怒ろう!」って思ったんです(笑)。

▽どんなゆるゆる育児?…ゆるゆるとはちょっと違うかもしれませんが、「優しく理由を説明しながら諭す」という怒り方をやめたんです。気持ちを落ち着かせるにも時間と労力がいるので。とにかく怒鳴って一喝する!気持ちに歯止めをかけない!もちろん、グチグチ長くは怒らない。

▽その結果は?…「ママは怒ると怖い」が植え付けられたようで、どこまでやるとママの雷が落ちるという境目がわかったのか、激しい(!)ケンカが少なくなりました。 そう、ママだって菩薩じゃないんです。必要以上に「怒らない怒らない」と気持ちを抑えすぎないほうがいいのかも。

■寝る時間が遅くなったって焦らない

「何時までに夕飯食べさせて、お風呂入れて、夜9時までに寝かせないと! 寝る時間が少ないと成長に差し障る!」なんて帰宅後焦りまくっていませんか。

確かに毎日23時24時まで起きてたらさすがに焦ってほしいですが(笑)、毎日22時ごろになったり、1週間のうち1日や2日すんごく遅くなっても大丈夫だと思うんです。

▽罪悪感を捨てたきっかけ…8時半には寝かせようと躍起になっていた頃(当時長男1歳半)、同じクラスのママたちと寝る時間の話になり、あるママの「少し遅くなっても睡眠時間が8~9時間確保できてればいいんじゃない? 保育園で2時間以上昼寝してるし」という一言になるほど!

▽どんなゆるゆる育児?…何時までに何をする、という観念を捨てました。22時くらいまでに寝てくれればいいかな、と。今まで遅くなるからとガマンしていたバラエティ番組を見たり(笑)、21時を過ぎても遊びたそうにしていたら一緒に遊ぶ。

▽その結果…私の「寝ろ寝ろ!」というピリピリした気持ちがなくなったからか、21時くらいになると自分から布団に行く日が増えてきましたね。 「早く寝かせなきゃ!」という気持ちを捨ててみると、案外ほかの家事も焦らずできるようになるかもしれませんよね。その分ママのイライラも減って「一石二鳥」!? ちなみに長男はすくすく背が伸びて成長しています(笑)。

■「やらなくちゃ!」という気持ちは捨てよう

「家事も育児もきちんとこなし、母としてしっかりしていなければならない」という理想を持っていませんか? あまりにもママが完璧だと、子どもも「いつも良い子でいなきゃ」「自分の気持ちは押し殺さなくては」と思うようになって、苦しくなってしまうそうです。

ちょっと抜けてる「ま、いっか!」的なゆるい子育てのほうが、ママも子どもも笑顔で過ごせる時間が多くなる気がしませんか。

ゆるく=なんでもかんでもテキトーではありませんが、「やらなくては!」という気持ちは捨てて、「ま、これでいいよねぇ」とくらいの気持ちで、肩の力を抜いて「ゆるゆる子育て」していきたいですよね。

(まいどなニュース/BRAVA編集部)

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