「今も待ち続ける犬」「高齢の母に合わせゆっくり」「テレビに映った親友を目で追う」【2022年話題になった優しい犬】
たっぷり撫でてくれたおじさん、いつもオヤツをくれたおばあちゃん…犬は優しくされた人や大好きな人を決して忘れません。たとえその人がこの世からいなくなってしまっても…ずっと待ち続ける健気な姿が心を打ちます。そんな優しい目をした犬さんたちの話題になった実話をまとめて紹介します。
■「犬は優しくされたことを忘れない」2年前に亡くなったおじさんを、今も待ち続ける黒柴の後ろ姿が切ない
「一昨年亡くなった大好きなおじさん。前を通ると必ず玄関前まで行き待ってる。『おぅ、来たのかぁ~』って笑って出てきそうだもんね」と投稿されたツイートが話題になりました。写真には、降り積もる雪のなか、お座りをしてずっと誰かを待ち続けている黒い柴犬の後ろ姿。
黒柴さんが待っていたのは、写真の家に住んでいた大好きな「おじさん」。おじさんは一昨年、病気がもとで急逝。黒柴さんは大好きな人に突然会えなくなったことが理解できず、おじさんが他界して1年が経った去年の今頃も、おじさんの家の前で「おじさんを呼びに行こうよ」と飼い主さんを誘っていました。
それからさらに1年。先日、久しぶりにおじさんの家の近くを通りかかった黒柴さんと飼い主さん。おじさんの家の玄関前にちょこんと座り、大好きなおじさんが出てくるのをずっと待ち続けていたそうです。亡くなって2年が経った今でも、大好きな人をずっと覚えている黒柴さんの切ない後ろ姿に、「忠犬ハチ公みたいだよ」「泣けるよね」と、心震える声が寄せられました。
■犬は「優しさのかたまり」高齢の母に合わせてゆっくり歩く柴犬が話題 普段とは別犬…「涙がとまらない…」「だから大好き!」
「私がリードを持つと、歩くの早いし、引っ張りも強いし、自由に歩いて散歩してる困ったちゃんだけど、高齢の母がリードを持つと別犬かと思うぐらい、めちゃくちゃ遅い。母の歩く速度に合わせてトコトコ歩く犬。尊い。優しさのかたまり」というつぶやきと共に投稿されたのは、柴犬さんとお母さんが歩く映画のワンシーンのような写真です。
高齢のお母さんをさりげなく気遣いながら、トコトコゆっくり歩く柴犬さんの姿に「涙がとまらねえ…」「だから犬が大好き!」といった絶賛のリプライが殺到しました。もともとお母さんの歩く速度は年齢相応に遅いのですが、腰を痛めた後はもっと遅くなっていて、明らかに柴犬さんはそれに合わせて歩いていたといいます。
娘さんと散歩するときの柴犬さんは歩くのも早いし、突然走ったり好きな方向に行ったり、力も強く引っぱりも激しいそうです。イヤイヤもするし、他のワンちゃんにすぐ興奮するし、結構自由にやっています。ところがお母さんとは「いつもこうだよ」と。それを聞いてびっくり。なんて優しい子なの!ちゃんと人を見てるんだなぁと感動したそうです。
■犬「オヤツをくれてたおばあちゃんがいなくなっちゃった…」もと保護犬が大好きな人の不在に気づいて「泣いた」話
「ぼくがこうして待ってると、気が付いてくれて、いつもオヤツをくれたおばあちゃんがいなくなっちゃったんだって。息子さんが『会っていって』と、ぼくは初めてお家の中に入れてもらった。お母さんがチーンってしたとき、ぼくもキューって泣いたよ」とつぶやき、投稿された写真が話題になりました。
そこに写っていたのは、大好きな人がやって来るのを、嬉しそうな顔をして待っている元保護犬の姿。「悲しいですね。忠犬ハチ公のよ
うですね」「視界がにじむ。わかってるんだね」と、犬の気持ちに寄り添うたくさんのリプライが寄せられました。
「この日、おばあちゃんの息子さんから『ご迷惑でなかったら上がって下さい』と言われました。いつもはおばあちゃんのお宅の駐車場で、オヤツをもらいながら立ち話をするので、私も犬もそのとき初めてお家にお邪魔しました。お家のなかにはご親族もいらっしゃったため、犬は玄関までとしました。お焼香をさせてもらい、お鈴を鳴らしたとき、犬が玄関でキューと小さく鳴きました。その声を聞いて、犬も泣いているように感じました。私が戻るまで玄関で座って待っていて、『行くよ』と言うと、立ち止まることなく歩き始めました。いつもはオヤツをもらった後も、おかわりを催促したり、名残り惜しそうに振り返りながら離れるのに、私が泣きながら息子さんと挨拶をしていたので、いつもと何か違う…と思ったのかもしれません」
犬さんはいつもおばあちゃんが気づいてくれるまで、写真の通りジーッと道から窓を見て待っていたそうです。
■元保護犬が走り寄って見つめたのは、テレビに映った親友「なんて優しい目をしてるの」「涙がでてしまいました」
「親友が一瞬映った瞬間にソファから飛び降り、テレビの真前に!」と、動画がツイッターに投稿されて反響を呼びました。テレビに映った親友の犬のもとに駆け寄ってじっと見つめたのは、約7ヶ月前までその保護施設にいた雑種犬です。
「涙がでてしまいました。覚えてるね。賢い子。この子達みんなが幸せでありますように」「目で必死で追ってますね。ちゃんとお友達がわかるんですね。いじらしくて愛おしいですね」画面を見つめる犬さんを見て、リプ欄には心を揺さぶられたというコメントが寄せられました。
犬さんは保護施設でたくさんの犬友達ができ、施設のスタッフにたっぷり可愛がってもらって表情も豊かになっていきます。そんな犬さんが特に仲良くしていたのが、テレビに映った犬さんでした。寝る時のお部屋も一緒、いつも2匹でくっついて寝ていたそうです。その後、施設を卒業し、飼い主さんのお家に迎えられた犬さん。施設には卒業後も時々訪れ、親友犬ともちょくちょく会っていた最中での出来事でした。