昨年12月、5個から4個に減らすことを発表し、大きな話題となった山崎製パンの「薄皮シリーズ」。2001年に発売を開始し、現在はつぶあん、クリーム、チョコ、ピーナッツ、白あんといった定番のほか、季節限定も登場する人気商品だ。

■ツイッターユーザー「個数は減ったが、総重量は変わってないのでは？」

実は今、薄皮シリーズについて「個数は減ったものの総重量は変わっていないのではないか」との投稿がツイッター上で話題になっている。山崎製パンに真相を聞いた。

山崎製パンは12月上旬、主要原料である小麦粉を中心とする原材料価格の高騰に対処するため5個から4個にすることを発表。エネルギーコストの上昇も続いていることにも触れ、「コストアップは、企業努力による吸収の範囲を超えた大変厳しいもの」としていた。商品は今年1月1日出荷分から店頭で入れ替え作業が行われていた。

そんな中、商品入れ替え時期に2種類を購入し、SNS上で4個入りと5個入りを比較する強者が現れた。投稿では、「薄皮つぶあんぱん」を測量しており、5個入りが207グラムで、4個入りが206グラム。1個当たりは5個入りが41グラム、4個入りが52グラムだった。パッケージの重さも同じだったといい、投稿者は「数は減っているけど量は同じと思われる」としていた。袋に書かれているカロリーは5個入りが1個127キロカロリー、4個入りは133カロリーだったという。返信欄には「すごい企業努力を感じる」「小麦を減らして小豆を増やしたのでは？」などの声があふれた。

■広報担当「1個あたりの重さは1割ほど大きくなり、総重量は1割減」

では、実際にはどうなのだろうか。山崎製パンの広報担当者は「1個あたりの重さは1割ほど大きくなっていますが、総重量は1割ほど減っております」と回答。内容量が変わっていないという投稿については「製造過程で個体差が出ることもあり、大きめのものが集まった可能性があります」としている。ただ、5個から4個に変更することに当たって、お客様の満足感とおいしさをアップするため、パン生地の配合を工夫し、中身をボリュームアップさせたという。ほかの種類でも、同様の工夫を施したという。

商品の名前通り、さらに薄皮になった「薄皮シリーズ」。実際にリニューアルした商品を食べると、中身が詰まっていて、1個でも満足感が増した気も…！　担当者は「実際に内容量が減ってしまってお騒がせしております。これからもお客様に満足していただけるように努力してまいります」と話した。

（まいどなニュース・山脇 未菜美）