神戸で知る人ぞ知るつけ麺の名店、その店名にも納得 熟成チーズを使った「チーズもつつけ麺」が人気

 神戸のつけ麺の名店として知られる「北野坂 奥」が高い人気をキープし続けている。現在は「チーズもつつけ麺」が「超うまい」と大好評。隠れ家的なお店で、ビルの奥まったところにあるからついた店名も「奥」。ラーメン店らしからぬ店構えと美味しくいただくために、こだわったおしゃれな器も評判だ。

■おしゃれすぎる店は三宮の隠れ家的な店だった?

 近年、つけ麺ブームだが、2010年9月創業以来、数々のマスコミに取りあげられてきた、つけ麺の名店が「北野坂 奥」。十数年営業し、名が知られた店の割に、初めて訪れる人には「場所がわかりづらい」という声が少なくない。

 場所は三宮の繁華街の一角、北野坂周辺のビルの地下1階の奥まったところに店がある。まずは目をこらして店の看板を探したい。看板の横には地下に続く階段があり、降りて奥に進んでいくと店が姿を現わす。店名が「北野坂 奥」というのも納得できる。

 一見、ラーメン店らしからぬ割烹料亭のような店構えに驚く。店内はモルタル造りで、カウンター席とテーブル席がある。オープンカウンターになっていて、おしゃれな感じだ。まさに「穴場」ともいえる店なのだ。

■こだわりは器にも!人気は「もつ」を使ったつけ麺類

 ラーメン店らしさは店内に券売機があったこと。ここで、チケットを買った後、席へ。人気ナンバーワンメニューは名物の「もつ」たっぷりの「もつつけ麺」(1000円税込)だ。続いて、つけ麺のニューウェーブともいわれている「チーズもつつけ麺」(1250円税込)、「もつカレーつけ麺」(1150円税込)と、もつ関連が上位を占めている。さらに、お腹に余裕があると言う人にはチーズ、チャーシュー、味玉、のり、もつまで「全部のせつけ麺」(1500円税込)もおすすめしたい。

 神戸に出店する際「まだ、つけ麺屋が少なかったことが大きい。普通のラーメン屋さんではもつは使わないので、この店ではもつつけ麺を打ち出した」とは、北田店長の話。もつは甘みもあり、プルプルした歯ごたえで、意外につけ麺にもよく合うという。話題にもなるし、人気メニューに成長すると考えたようだ。

 実際に男性客だけでなく、女性客の多くも、もつつけ麺を注文するという。そして、ここでは大きめの脂がしっかりついている「こてっちゃん」(小腸)を使用。麺も、豚骨魚介のスープも、メンマもすべて手作りにこだわってきた。

 さらに注目ポイントはつけ麺を入れる容器だ。麺が入った陶器をよく見ると、斜めに傾いている。こうすることによって中に入った麺が立体的にきれいに見えるようになるそうだ。

 それだけではない。スープを入れる器はフランスのメーカー「STAUB」(ストウブ)の保温性の高いホーロー鍋を使用。アツアツのスープが楽しめ、美味しさも倍増する。「ちょっと重いですが、丈夫で長持ちする器で、見た目も楽しいので、お客様にも好評です」と北田店長は話す。

■インスタ映えする大人気の「チーズもつつけ麺」

 そんな中、看板メニューに成長してきたのが「チーズもつつけ麺」。男女問わず支持を集めているそうだ。チーズは風味がいいパルメジャーノ・レッジャーノ(15カ月熟成)を使用。こちらは手削りで麺の上にたっぷり盛り付けられているので「映える」という声も聞こえてくる。もつもプリプリで大きめのものがゴロゴロ入っているので、寒い日もスタミナがつくと好評という。

 店では食べ方を指南しており、スープは煮えたぎって出てくるので、一口目はそのまま麺はスープに付けて食べることを勧めている。次に、一味・山椒・コショウなどテーブルにある調味料をかけて食べるとまた違った味わいになる。店ではスープ用の割り出汁も置いていて、イワシで採った出汁でスープを割るとこれが美味。割ったスープを最後まで飲み干す人が多いとのこと。また、麺を食べた後にスープに白飯(150円税込)を入れてリゾットも楽しめるなど、どこまでも「奥」が深い。

 同店ではラーメンメニューもあるが、8割の人がつけ麺を注文するという。つけ麺は、もつ以外に「味玉つけ麺」「チャーシューつけ麺」などもある。

◇「北野坂 奥」(神戸市中央区中山手通1-9-24エムズ北野坂ビルB1F

電話078-393-8123

営業はランチ11:30~14:00、ディナー18:00~24:00(平日~土曜)、ランチ 11:30~15:00、ディナー 17:00~22:00(日曜)

(まいどなニュース特約・八木 純子)

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