「フードの袋と戦ってた」パッケージの猫にシャーする元野良猫に爆笑「ケンカ売ってたの?!」…最後はどうなった?
「ムシャがフードの袋と戦ってた(笑)3歳の大人猫♂ 純粋で可愛すぎる♪」
こんなコメントとともに、愛猫の動画をInstagramに投稿したkumi.amulunaさん(@kumi.amuluna)。そこに映っていたのは、キャットフードの袋の猫と戦う猫ちゃんの姿。その猫ちゃんは動きませんよ(笑)。3万超のいいねがついた話題の動画について、飼い主さんに聞きました。
■「虫とか出てくるのかと思ってドキドキしながら見てたら…相手はその子かいwww」
動画の猫ちゃんは、元野良猫でシャムミックスのムシャくん。3歳くらいの男の子です。飼い主さんがシャーシャーいっている声が廊下から聞こえてきて、行ってみるとムシャくんがパントリーに収納していたキャットフードの袋に向かって威嚇していたとか・・・。
「袋にプリントされてる猫ちゃんに喧嘩売ってたの?!」
「虫とか出てくるのかと思ってドキドキしながら見てたら…相手はその子かいwww」
「ムシャ~笑かさんといて」
「吹いちゃいましたー可愛い過ぎる」
「うちも子供の頃は商品パッケージの猫にめっちゃ威嚇してました!! 3歳だけど、純粋な子なんですねー」
「最後の『あれ?こいつ猫じゃないじゃん?』の感じが可愛い」
そんなフード袋にプリントされた猫ちゃんにシャーシャーいうムシャくんに爆笑する人たちが続出。また動画の最後に本物の猫ではないことに気付いた様子に「可愛い」とキュンキュンする人たちからもコメントが殺到しています。
多くの人たちをくぎ付けにしたムシャくん。動かない猫ちゃんにシャーシャー言っちゃうなんて、どんな猫ちゃん? 撮影時のことや、ムシャくんのことについて、飼い主ののkumiさんに聞いてみました。
■廊下からシャーシャー言っている声が・・・元野良猫がフード袋に威嚇!
--フード袋にプリントされていた猫ちゃんと戦っていたというムシャくん。kumiさんは廊下でシャーシャーいっている声が聞こえて気付いたとか。
「はい。キッチンで夕飯の支度をしていたら、隣の廊下あたりから誰かがシャーシャー言っている声が聞こえました。いつものように誰かと誰かがケンカしているのかな?と思って見に行くと…ムシャしかおらず。最初はパントリーのどこかに虫かクモでも隠れているのかと思いカメラを向けて見たのですが。しばらくしてパッケージに描かれた猫さんと戦っていると気付きました(笑)」
--動画の最後には、フード袋の猫ちゃんは本物じゃないと分かったようですが・・・。
「少し前まで野良猫だったので、お外で雄猫として頑張っていたはずなのに、本物と間違うの?嘘でしょ?匂いとかで区別しないの?って驚きました(笑)。と、同時に保護して約1年でそんな本能を忘れちゃうくらいに家猫になってくれたんだなと思うとうれしく愛おしさが増しました」
--野性を忘れて、すっかり家猫ちゃんですね。また動画の後、ムシャくんはどうなった?
「真剣に怒って戦っていたわりに本物じゃないとわかった途端にスンッと冷静になっていつものように部屋のパトロールへ向かう姿がかわいらしいやら、おかしいやら。その後は、袋の猫にはシャーシャー言わなくなりました」
--今回のように袋などに描かれた猫ちゃんに威嚇する猫ちゃんはいましたか。
「今までたくさんの猫さんと暮らしてきましたがムシャが初めてでした。他の子は、フードを見つけると絵に注目するより中身の匂いにひかれて袋をかじる子が多かったですね」
■保護当時、警戒心が強かった元野良猫 本物の猫と区別が付かないほど野性を忘れた?
--そんなムシャくんですが、普段はどんな猫ちゃん?
「我が家で一番最後にやってきた、大型新人です。1番身体も顔も大きく、立派な雄なのですが…中身は純粋で慎重な面があります。自分より小さな1歳のテンが大好きで、いつもふたりで取っ組み合いのプロレスをしたり、テンの寝床に潜り込んだりしています。
家中のパトロールが日課で、寝ている以外のほとんどの時間を家中グルグル小走りで歩き回り窓から外を眺めています。保護時は身体も大きく虚勢を張っていたのか、みんなにちょっかい出して嫌がられてましたが、最近はみんなからも家族と認めてもらえたようで、ちょっかいを出すことも減り、一緒にお外を見たりお昼寝したりできるようになりました!」
--元野良猫ちゃんだったとか。
「そうです。2021年の七夕の夜に突然現れました。いつものように家の勝手口のドアを網戸にしたら、目の前に大きくてガリガリのかわいいシャムミックスが座っていたんです。それがムシャでした。ガリガリだったので、ご飯をあげると毎日やって来るようになり、時には冷蔵庫横の小窓から部屋の中をジーっとのぞいていることも。
警戒心もとても強く凶暴だったので、おうちの中にお迎えするのを諦めて我が家の外猫さんとして大切にお世話していこうと、当初は捕獲して去勢手術してリターンするTNRを行ったのですが・・・(21年)12月の本格的に寒くなったころから、ムシャが日に日になつっこくなり、最後の方はご飯をあげようと家の勝手口をあけるたびに我が家に入り込んで私の手やひざにスリスリしたり、先住猫のトラやテンにも甘い声を出してスリスリしたりするようになったので、思い切って12月24日のクリスマスイブに保護しました」
--保護してからは?
「保護してからのムシャは、ケージ中で暴れることもなくおうちに入ることを望んでくれていたからなのか、本当におとなしかったです。ただ、体に触れられることは苦手なようで…触ると強烈な猫パンチを繰り出し隙があるとかまれました。私は、引っかかれてもかまれてもめげませんので、そんな私にお世話されるうちにムシャも慣れたのか諦めたのか今ではなでても顔をスリスリしても怒らなくなりました。
最近では、なでて!って身体を擦り付けてきます。それもこれも、我が家の先住猫たちが日々の暮らしの中でムシャに人間と共存するコツを伝授してくれているのだと思っています。特に、テンの存在は大きいと思います。今では、誰よりも快適な場所を知っていて真っ先に涼しい場所や暖かい場所を陣取って大きな体をのびのびさせながら眠っています。ちなみに、本当はムシャは里親さんを探して譲渡する予定で保護をしたのですが…主人がどうしてもムシャと暮らしたいと希望し、我が家の家族としてお迎えすることとなりました」
kumiさんのおうちにはムシャくんをはじめ、アムくん(9歳・雄)、ルナちゃん(9歳・雌)、ニコくん(4歳・雄)、トラくん(4歳・雄)、テンくん(1歳・雄)の6匹の猫ちゃんたちがいます。5匹の先住猫ちゃんたちのおかげなのか、パッケージの猫ちゃんを本物と間違えちゃうほどムシャくんは家猫ちゃんとして楽しい毎日を送っているようですね。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)