「御座候」値上げに…なぜか応援の声続々「今までが奇跡」「100円超えても買う」 兵庫県人の愛されソウルフード

 兵庫県人のソウルフード「御座候」が1月16日、1個95円から110円へ値上げされました。ファンからは落胆の声が相次ぐのではと思いきや、なぜか応援する声が広がっています。

 御座候とは、株式会社御座候(本社、兵庫県姫路市)の主力商品で、円形の型に生地を流し込み、あんを挟んで焼いた和菓子です。地域により、大判焼きや今川焼き、回転焼きなどとも呼ばれます。

■「今までが安すぎた」「応援したいので買いました」

 今回の値上げは原材料費や包装資材などの高騰が要因。

 同社では1月2日付けでホームページに「お客様へ価格改定のお知らせ」を掲載し、店頭にも案内文を張り出しました。

 ツイッター上では同日以降、「御座候、値上げか」「やむなし…」「今までが安すぎた」「今まで95円で買えてたのが奇跡」「あのおいしさで100円台はまだ安い」「100円超えても買う」「今までよくがんばってくれたと思う」「仕方ない」「もっと上げても買う」など、値上げに肯定的な声が多数投稿されています。

 また、購入した商品の写真とともに、「応援したいので買いました」「頑張ってほしい気持ちを込めて」などの応援のメッセージを投稿する人たちも多く見受けられ、兵庫県人を中心とした御座候愛を感じさせられました。

 同社では発表の中で、値上げの時期について「私たちは多くのお客様と共にあり、商売をさせていただいているという想いから、最繁忙期となる年末年始の価格改定を避け」たと説明。

 「今後、手仕事の温もりをお届けするべく従楽員一同ますます精進し、お客様に価値を感じていただける美味しくて廉(やす)い商品づくりに努めてまいりますので変わらぬご愛顧を賜りますよう、どうかよろしくお願い申し上げます」と理解を求めました。

【株式会社御座候】1955(昭和30)年10月、兵庫県姫路市に本店開業。当時の価格は1個10円。1959(昭和34)年に会社設立。商品理念は「喜ばれる品を、気持ちよく廉く」。兵庫県内には20店舗近く展開し、東京都内にも池袋の東武百貨店や新宿の高島屋などに出店。2019(令和元)年8月に原材料費の高騰を理由に85円から95円に価格改定。今回は令和に入り2度目の値上げ。

※価格はすべて税込み

(まいどなニュース・金井 かおる)

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