冷たい風を浴びながら…忙しすぎるアパレル店員が「汁すすり妖怪」に!? 繁忙期に人手不足、ドタバタの“食事事情”を描いた漫画が話題
お正月やお盆休みなど、多くの人が休みのタイミングで繁忙期を迎える接客業。お店によっては食事休憩すらままならないほどもあるようで…。
渡 とら(@w_tora_)さんがツイッターに投稿したマンガが話題を読んでいます。現役アパレル店員の渡さんは店長として働く傍ら、漫画家としてツイッターにイラストやマンガ投稿しています。
そんな渡さんがアップしたのが、「繁忙期のグルメ漫画」。アパレル店の大事な書き入れ時であると同時に繁忙期でもあるお正月に働く店員さんの食事事情を描いた漫画です。
漫画では多忙を極めるなか、スタッフが思わぬところで食事を摂っていて渡さんはびっくり!というオチがついています。渡さんにお話を聞きました。
■非常階段にある“妖怪”が?
なんでも、渡さんの勤める店舗では、バックヤードと売り場の天井部分が通じており、裏で食事をとる際、匂いの強いものは食べられません。そのため、食堂や休憩室が用意されています。
お正月などの繁忙期は食堂に行く暇もなく、バックヤードで匂いが出ないかつ手軽なパンやおにぎりなどをパッと食べることが多いといいます。もちろん休憩事情はお店により異なり、「ご飯取れないのはうちぐらいです。人が辞めたばかりなので、全部(のアパレル店)には当てはまりません」とのこと。
必然的にバックヤードでの冷えた食事ばかりに。「おにぎりとパンだと飽きてくるので、汁が飲みたくなります」と渡さんが語る通り、あつあつのうどんやスープなど温かい食事が恋しくなってくるそうです。そんななか、1人のスタッフが渡さんの指示で15分間の休憩に向かいます。
そして渡さんはたまたま通りがかった場所で、そのスタッフの食事風景を見て驚き。従業員側の非常階段で扉を開けてしゃがみながらカップラーメンをすするスタッフの姿が。外は寒いものの換気のために冷たい風を浴びながら大胆かつワイルドにカップラーメンをすすっています。
なんでも、そのスタッフはバックヤードでの冷えた食事ではなく、どうしても温かいスープが飲みたくなり、休憩時間のあいだに急いでコンビニに。非常階段のドアを開けて換気をしつつ食べていたそうです。
スタッフは「非常階段の汁すすり妖怪です」とおどけて見せ、渡さんにも温かいスープを分けてくれたそう。渡さんはその姿に思わず笑いながら「繁忙期の辛抱だからね」とそのスタッフとともに売り場に戻ったのでした。
ちなみに渡さん曰く、お正月休みが終わるとともに繁忙期も終わり、現在では通常モードに戻ったそうです。買い物や外食を楽しめるとき、またはそれ以外でも働いてくれている誰かがいると気付かされる漫画となりました。
(まいどなニュース・門倉 早希)