テレワークでコロナ鬱に…そうだ!猫を飼おう 譲渡サイトで出会った2匹の子猫は「運命共同体」

■テレワークでコロナ鬱のように

コブちゃん(2歳6ヶ月・メス)とハチくん(2歳6ヶ月・オス)は、下関愛護センターにいたのだが、殺処分対象の猫を引き出している団体に保護された。その後、東京のボランティアが引き受け、里親を探したという。愛護センターに収容された理由は分かっていない。

東京都に住むTさんの夫は、コロナ禍にテレワーク生活になるとコロナ鬱のような状態になってしまった。Tさんは、猫を撫でたりお世話をしたりすることで、仕事と私生活のオン・オフが切り替えられるかもしれないと思い、猫を探し始めた。

■猫が飼い主を選ぶ

2020年5月28日、譲渡サイトでコブちゃんを見つけた。まだ掲載初日だった。即応募して、6月6日に夫妻で面会。コブちゃんはずーっとオモチャに戯れていた。ハチくんは夫の手のなかで寝てしまった。

「他にもたくさんの子猫がいましたが、コブとハチ以外の子は、さーっと別室に行ってしまい、ボランティアさんに『結局、この子たちが飼い主を選ぶんですよ』と言われて妙に納得した」と言います。

実家では猫エイズキャリアの保護猫ボンボンくんを飼っていたので、Tさんもエイズや白血病キャリアの大人猫を飼うつもりだったが、猫を飼ったことがない夫は、子猫から飼った方がいいかもしれないと思い、子猫を飼うことにしたそうだ。ただ、ボンボンくんとの触れ合いを通じて夫も「猫の可愛さや飼いやすさ」を理解してくれて、夫婦で「猫を飼いたい」という夢を共有できるようになったという。

■猫は運命共同体

多頭飼いを希望していたので、Tさんはコブちゃんと仲の良いハチくんも一緒に譲渡してもらうことにした。6月14日、ボランティアが2匹を連れてきてくれた。

「キャリーから出るとあちらこちらを探検し、しばらくすると疲れたのかオットマンの下で眠ってしまいました。寝ている姿は本当に天使のようでした」

ただ、子猫のうちは大変なこともあった。2匹は床に敷いたコルクマットを飲み込んだり、スマホの充電コードを噛みちぎったり、シンクのゴミ受けから生ゴミを掘り出したり想定外のことをした。朝起きたら、洗濯機の中にいて出られなくなっていたこともある。コルクマットは全て撤去し、コードにはカバーを付け、シンクには網を置いてガードした。洗濯機は身体が大きくなったので、入っても自力で出られるようになった。

コブちゃんはマイペースで、お客様が来ても動じない。忙しくしていても遊んで欲しい時は大声で鳴いてアピールする。ハチくんは臆病で、お客様が来ると隠れてしまう。でも、オヤツをもらえると簡単に出てくる。ふわふわした怪獣やボールで一人遊びをするのが得意だ。

夫妻の暮らしは、2匹を迎えて賑やかになった。コブちゃん、ハチくんは運命共同体なのだという。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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