エアコンつけたばかりの極寒の朝→オフィスで誕生した人気者の正体は? 気づけば、同僚みんなが「ニホンザル」状態に
今季一番の強烈な寒波に襲われた日本列島。車の立ち往生や転倒事故に加え、水道管の凍結やヒートショック、スマートフォンの結露にも注意が必要な中、会社あるある漫画で知られるツイッターユーザーの玖島川のり(@kujimagawa_nori)さんの近作に注目です。そばにいると暖かくなる社員(高田さん)の周囲が心地よく、いつしか同僚の輪ができるという心温まる実話モノ。寒い社内、そして冷え切った日本経済を救うのは高田さんかもしれません。
「こりゃ弊社の冬の風物詩がまた見られるかも知れんな」と玖島川さんが公開した漫画「冬のニホンザル思い出した」。朝イチの職場に「寒っ」と震える玖島川さんですが、納期が迫っている同僚の高田さんは朝から全開モードです。「高田さんの近く、あったかい?」と気づく玖島川さん。知ってか知らずか同僚も仕事の相談を持ち掛け、やがて高田さんの周囲には…。ソーシャルディスタンスなんて言葉がなかった古き良き時代のアットホームな職場に、心に明かりがともりそうです。玖島川さんに聞きました。
■投稿主「高田さんは実在します」
ーこの高田さんにほぼほぼ近い人が職場に?
「はい、実在します」
ーナイスガイ的な方ですか
「見た目はそのまま表現していますが、仕事ができる精神的なアニキです。いつもは比較的寡黙で黙々と仕事をこなしているのですが、意外と熱血漢で曲がったことがあると熱くなるタイプの方です。基礎代謝が高いのか、体温が高いようで、本当に近くにいるとあったかく、冬は重宝しています」
ーとなると夏は…
「夏場は汗っかきなので、皆さん一定の距離感を持って接しています」
ーコロナ禍でソーシャルディスタンスとかいわれますが、猿山状態もたまにはいいかもしれないですね
「確かにいつもは一定の距離感を持って仕事するよう心がけていますが、今回の寒波のようにあまりにも寒い日はエアコンの効きも悪く、どうしても人の温もりを求めてしまいます。自然界の動物達と同じで、人間も特に寒い日は身を寄せ合って、かたまって過ごし無駄なエネルギーを消費しないような工夫を本能的に無意識レベルでおこなっているのではないかと感じてしまいました。こんな時くらいみんなで集まってワイワイ仕事するのも良い気分転換になったと感じています」
職場の救世主である高田さんですが、今回の寒波到来時は運悪く出張中だったそうです。「リモート勤務を徹底したかったのですが、業務上そうもいかず、会社に出社しないといけなくなったので、上下インナーを裏起毛のヒートテックで重装備し、ブランケットを膝にかけるなどして対策しています」と玖島川さん。「なぜか男性社員が膝にブランケットをかけていると、女子社員みたいだとからかわれるのですが、膝掛けに男性も女性もないだろ、とは内心思っています」と力説しています。
現役サラリーマンである玖島川さんの漫画は、社内外での悲哀や会議ネタなどどれもクスッと笑えたりニヤッとしてしまうエピソードばかり。会社で起きた出来事の投稿、これからも楽しみです。
(まいどなニュース・竹内 章)