忙しい働く妊婦さんへ 出産までの6週間は「あっという間」に過ぎるから…先輩ワーママに聞いた「産休中にやっておくべきこと」
働く妊婦さんは、仕事や家庭のこともしながら、赤ちゃんを迎え入れる準備もしなければならず、慌ただしい日々を送られているのではないでしょうか。片付かない「やるべきリスト」を抱えて、「産休に入れば時間はあるから♪」と、淡い期待を抱いている人は少なくないと思いますが、いざ出産を終えたママたちからは、「産休~出産予定日までの6週間は、あっという間だった…」という声をよく聞きます。また予定日前の急な入院も珍しい話ではありません。先輩ワーママたちが実感した「産休中にしておいて良かったこと・しておけば良かったこと」を紹介します。
■これは大正解!産休中にしておいて良かったこと
▽陣痛が来たらどう行動するか、家族との話し合い
陣痛きた時に旦那がいるバージョンといないバージョンを考えて旦那と話し合っておいたことは、大事だったと思います。その内容は両親にも伝えておきました。(Kさん)
▽旦那さんへの家事伝授
私が入院している間でも旦那1人がしっかり生活できるよう、洗濯の仕方とかゴミの出し方を旦那に教えたりもしましたね。(Kさん)
▽ベビーグッズの用意
ベビーグッズを買い揃えることをはじめ、布団干したり服とかガーゼを洗濯したり、すぐに赤ちゃんが生活できる準備はしておいて良かったです。(Kさん)
赤ちゃんグッズは、ベビーベッドの準備とシーツとかも水通しをしておいたおかげで、退院後すぐベッド直行できました!ほかにも、ベビーグッズでは色々と「用意しておいて良かった」と実感できるものはありますね。赤ちゃん用防水性シートは、オムツ替えや沐浴後の着替えなどなんでも重宝してるし。トイレに流せるおしりふきは、産後すぐ悪露のために購入してトイレに常備。自分用には、母乳パッドや乳頭保護クリームもかなり活用しています! 特に乳頭保護クリームにおいては、1本買ったけど2本買えば良かったかも。と思うくらい入院中からまめに塗っていました。(Aさん)
▽友だち会う
今思うと、邪魔されることなく思う存分話ができるのは産む前まででした。(Aさん)
▽出産前後に関する本を読む
図書館でお産前後の関連する本をたくさん借りて読み荒らしました!陣痛中のことや、産んでからの授乳や悪露とか…人には聞けないこともいっぱい分かったので役立ちましたよ。(Aさん)
▽家の中の掃除
夫と一緒に、普段はしないキッチンや洗面所、洗濯機横などの掃除をしました。大掃除ほどでもないけど、気になるところを掃除できてスッキリしましたよ!(Aさん)
■今思うと、「産休中にしておけば良かった」と思うこと
▽おっぱいマッサージ
私は“扁平乳頭”だったので、最初授乳なかなかうまくいかなくて…だから『おっぱいマッサージ』はしておけば良かったかな、と思います。2人目の時も「2人目だから大丈夫だろう」と思ったけど、結局最初は苦戦してしまいました。(Kさん)
▽粉ミルクの用意
母乳だけで育てられると思っていたのですが、実際には授乳がなかなかうまくいかったので、退院してから粉ミルクを買い足しました。すると夜はミルク飲ませた方がしっかり寝てくれるし…「最初から買っておけばよかった」と思いましたね。(Kさん)
▽授乳しやすい服
私の服ワンピースが多くて…。おっぱいをすぐ出せる授乳がしやすい服は必要なのだと、産後に実感しました。(Kさん)
▽外出してお店でないと買えない物の準備
調味料やお出汁に日用品など、夫に買い物を頼んでもいまいち場所や銘柄が分からないから、伝わらない物があって困りました。(Aさん)
▽よく行くお店の子ども設備状況のチェック
よく行くお店の授乳室の場所や設備、エレベーターのチェック、ベビーカーで入れるかなどを確認しました。(Aさん)
▽内祝いの品
内祝いで何を返したらいいか…いざというとき良いものが思い浮かばないものなんですよね。カタログ見てもピント来ないし…。だから前々から考えておくべきだったかな、と思います。(Aさん)
■“自分のためのマタニティーライフ”…過ごせていますか?
最後に、私の話をさせてください。私の場合フリーランスだったので厳密な産休という期間はなく、安易に「出産予定日の2週間くらい前までなら仕事はできるでしょ!」と考えてスケジュールをたてていました。
しかし、出産予定日の12日前に破水。そのまま入院となりました。前日に出産前最後の仕事を終えたばかりの日です…!
当時私が暮らしていた地域では、近年まれにみるほどの豪雪で、街全体がクローズ状態で出かけることも不可能に。そして丁度破水したその日に約2週間の道路通行止めが解除されて、まさに「これからが本当の産前準備期間だぁ~!」と気合を入れていた矢先です。
だから“出産前にやりたい”と考えていたことも不完全燃焼…。その上出産後も自分が考えていたより自由がきかず、「やっとけばよかった~!」と思うこと続出でした。
そんな私のにが~い思い出を振り返って、私が最も『産休中(出産予定日の6週間前位)にしておいて良かったこと』と思うことは…“寝溜め”。妊娠中はずっと眠気との戦いで…あまりのズボラっぷりに反省することもありましたが、まさに“妊婦様”として思いのまま寝る日々を送らせていただきました(笑)。
特に臨月前後は眠かったですね~!もちろん体のシグナルに逆らわず、寝て、寝て、寝る毎日です(笑)で!
その一方で、実際に出産を終えてみると…寝る時間がない! でもいくら睡眠時間が少なくても、意外と平気だったんですよね。産後検診でそのことを看護婦さんに質問してみたところ…「産前によく寝て体力をつけていたから大丈夫なのかもね!」と言われました。
…母親の体って不思議ですよね。それを実体験したからこそ、これから出産に向かう妊婦さんにはぜひ、“寝溜め”をしていただきたいです。
◇ ◇
そして、逆に“産休中にやっておけばよかった”と思うことは…。
「やりたいこと・やるべきことのリストアップ」です。
後悔ややり残しのないよう、リストアップして優先順位をつけてから行動すれば良かったかな…と反省しているんです。
あと、「産休中にしておけば良かった」と後悔したことに「美容院」があります。
何より困ったのは「お宮参りの写真撮影」の時。神社でお宮参りのご祈祷を受けた後、写真スタジオで記念として初めての家族写真を撮ることになったのですが、産後の私の髪型はというと…到底、写真に残したくないほどボサボサ!(伸びっぱなし)。しかも、しばらく髪染めをしてないので、プリン状態!だったのでした。
見かねた実家の母が新生児の息子を預かってくれたので、どうにか美容院に行くことができたのですが…途中、授乳をしていないおっぱいが痛いほど張ってしまって!カットにカラーにと、あれよあれよの2時間でしたが、強く「あー、産前に行っておけばよかった」と思いました。
自分の経験から振り返ると、産後は「自分の時間」を作ることに制限ができてしまったようにも感じます。産休ギリギリまで働いていたプレママにとって、出産までは、自由に過ごせる大事な時間でもあります。せっかくならば、ママ自身のためにぜひ有意義な時間を過ごしてください。
(まいどなニュース/BRAVA編集部)