「これ、現役の駅なんだぜ…」昭和時代にタイムスリップ 廃墟のようなガード下、この場所は1930年のまま JR鶴見線国道駅
まるで戦前かのようなノスタルジックな趣を留めた駅がSNS上で大きな注目を集めている。
「これ、現役の駅なんだぜ…?」とその模様を紹介したのは一人旅研究会さん(@keionoteio)。
この駅は横浜市鶴見区にあるJR鶴見線国道駅。1930年の開業以来ほとんど改築されておらず、その独特のレトロ感からドラマなどのロケ地としても活用されている。
一人旅研究会さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「国道駅か。たまにのんびり鶴見線乗って行きたくなる場所。」
「なんかじゃりン子チエで見たような気が 向こうは大阪ですが」
「昔の吉田類の酒場放浪記で構内の居酒屋あったなー場所も店主も客も凄い濃い回だった」
「自販機とかIC改札機さえ目を瞑れば国民服を着た人が歩いてても違和感無いな。」
など数々の懐旧の声、驚きの声が寄せられている。
■投稿者さんに聞いた
一人旅研究会さんに話を聞いた。
ーー今回、国道駅に着目されたきっかけをお聞かせください。
一人旅研究会:通っていた高校が国道駅から歩いて10分ほどの所にあり、当時からレトロな雰囲気を醸していましたので、高校生の時からよく訪れていました。社会人になって神奈川を離れた今でも、今回のように時折訪れています。国道駅の何がそれほど私の足を運ばせているのかというと、何と言っても、昭和5年開業当時の面影が残るレトロ感、アンダーグラウンド感です。細かいところを見ると、構造や装飾、看板に時代を思わせる点が沢山あります。更には太平洋戦争時の銃撃の痕跡も残しており、情景的にも歴史的にも、他に類を見ない魅力に溢れていると思っています。
ーーこのあたりは駅の周辺もレトロな風景が広がっているのでしょうか?
一人旅研究会:鶴見川を渡った先に木製電柱が残っているなど、昔から残っている物もありますが、国道15号線(第一京浜)沿にあることもあり、開発が進められ、駅の外にはレトロな風景はさほどないように思います。その分、駅に着いた途端、別世界に来てしまったような気分になれます。
ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。
一人旅研究会:「令和に残る昭和」というギャップが、多くの方の心に刺さったのかな、と思います。自分の身近な空間を、多くの方々に共有できてとても嬉しいです。
◇ ◇
今回の話題を提供してくれた一人旅研究会さんはSNSのほか公式ホームぺージ「一人旅研究会」でも日本全国の郷愁あふれる空間をを写真を交えて紹介をしている。今回訪れた国道駅についても記事が公開されているので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)