【猛烈寒波】一瞬で目の前が真っ暗に…!車の雪下ろし「サボると命取りに」「他人にも危害」自動車学校が注意喚起する理由

 10年に一度と言われる猛烈な寒波が日本列島を襲っています。普段、雪があまり降らない地域でも積雪し、交通機関は大混乱。今は不要不急の外出や車の運転は避けたいところです。天気が回復後、車を運転をするときにはどんなことに注意すればいいのでしょうか。自動車学校の公式ツイッターアカウントの投稿にヒントがありました。

■「交通事故につながる危険性が」

 栃木県にある「烏山自動車学校」(栃木県那須烏山市)は先月、「屋根に積もった雪は必ず下ろしてから運転しよう」と1本の再現動画を公開しました。

 運転中に突然、車の屋根からブロック状の雪のかたまりが次々とすべり落ち、フロントガラスが覆われ、運転席からの視界は完全に遮られるという内容。原因は、屋根に積もった雪を取り除かずに運転したためでした。

 同校担当者に話を聞きました。

──車の屋根に雪を載せたまま運転すると、運転手本人にはどんな危険がふりかかりますか。

「屋根の上の雪は、ブレーキをかけた際にフロントガラスに滑り落ちてくることがあり、雪の量によっては視界を完全にふさぎます。大量の雪の場合、ワイパーを作動させても取り除くことができないため、交通事故につながる危険性が非常に高くなります」

──後続車や周辺の車にも迷惑が。

「屋根の上の雪は加速したときや、走行中の風圧で後ろに飛んだり落ちたりすることがあります。そのため、後続車の視界を妨げたり、落ちた雪を避けるために急ブレーキや急ハンドルになり、追突事故や接触事故の原因になることがあります」

──他にも注意点があれば教えてください。

「大雪の翌日は屋根の雪を下ろすほか、窓ガラスの雪も完全に取り除くことが大切です。路面が凍結している場合もあるので、タイヤチェーンやスタッドレスタイヤを使用し、絶対にノーマルタイヤで運転してはいけません」

 同校の投稿を読んだユーザーからは、「これでワイパー壊したことある」「全く前見えないしワイパー動かんかった」「車の屋根の雪下ろしはサボると命取り」「後続車や歩行者にまで危害を与えることがあるから気をつけないといけない」「視界もなくなるし、やや高い修理費も発生します」「車に伸縮するスノーブラシを常に入れています」などの声が寄せられています。

■NEXCO東日本「雪落しはこまめに!」

 NEXCO東日本(東日本高速道路株式会社)が運営するサイト「ドラぷら E-NEXCOドライブプラザ」では、冬道のドライブの注意点を掲載しています。「屋根に雪が積もったまま走行した場合には、雪が塊となって落下する場合もあり、後続車両には大変危険です。タイヤハウス(車体とタイヤの間)に溜まった雪は氷の塊になることがありハンドル操作を妨げ、事故の原因にもなりかねません」として、「雪落しはこまめに!」と呼びかけています。

(まいどなニュース・金井 かおる)

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