臨月の保護猫から生まれたぽっけ 当初はプイッ「母猫のように世話すれば…」→お腹の上でゴロゴロする甘えん坊に

ぽっけくん(生後9ヶ月・オス)は、野良猫が産んだ子猫だった。保護主は近所の人から「お腹の大きな猫がいる」という連絡を受けた。保護すると猫は妊娠していて、お腹の中の赤ちゃんが見えそうなほど出産が迫っていた。

「あまりにも出産直前で、全員無事に生まれないのではないかと思ったそうですが、幸運無事に保護された翌日に4匹の子猫を無事に出産。そのうちの1匹がぽっけでした」

■母猫のように育てよう

大阪府に住むKさんのお母さんは、Kさんが子供の頃から「子猫を飼いたい」と言っていた。しかし、家族が家を空ける時間が多く、子猫のお世話をちゃんとできないので断念した。友人から「保護された子猫を飼わないか」と話を聞いた時、Kさんは転職活動をしていたので家にいる時間が長かった。

「今なら母と交代で子猫の面倒をみられると思い、子猫たちを見に行きました。他の3匹の子猫たちは私とおもちゃで遊んでくれたのですが、ぽっけは母猫にべったり。私には見向きもしませんでした。母猫のようにお世話をすれば、きっと私にもべったり甘えてくれるはず!と思い、ぽっけを迎えることにしました」

家に着くまでの移動中、ぽっけくんはずっとキャリーの端っこで鳴きもせず、お尻を向けていた。家に到着して落ち着いた時、少しだけケージから出すと、ケージの下のわずか5cmほどの隙間に無理やり入って、ずっとKさんの様子を伺っていた。

「1週間ほど経つとだいぶ家に慣れてきて、とても安心しました」

■ぽっけがいてくれて幸せ

ぽっけくんを迎えて、Kさんは生活リズムが合わないことに悩んだ。寝ようとする時間になると大運動会が始まる。

「もう少し早ければたくさん遊んであげられるのですが、平日は朝早く起きないといけないので無視して寝ます。すると大きな声で鳴いたり、ベッドにおもちゃを持ってきたりするのです。布団の中に入って噛んでくることもあります」

Kさんはぽっけくんが起きている時は、Kさんの方から積極的に遊ぶようにして、ぽっけくんが遊ぶ時間帯を変えるように努力しているという。

ぽっけくんは甘えん坊でやんちゃ。Kさんが朝起きた時や帰宅時は、「甘えさせて~」と寄ってきて、お腹の上で甘えん坊タイムを始めるという。

「大きな音のゴロゴロが聞こえるので、とても幸せです。最近は、私がパソコンで作業をしている時に膝の上に乗るのが日課になりました。しばらく甘えたら、廊下を猛ダッシュで走り回ります。その切り替えがすごいのです(笑)」

ぽっけくんはお母さんのヨギボーがお気に入り。ほぼ毎日ヨギボーの上で爆睡する。廊下からダッシュをしてきてヨギボーにダイブするという謎の遊びも大好きだ。

「母がよくヨギボーを使っているのですが、ぽっけが使っている時間が長いので困っています(笑)」

元気な子猫、ぽっけくんに翻弄されながらも、Kさんはとても幸せそうだ。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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