「ネギの根っこって、食べない…の?」女性農家がおじいちゃんから教わった神レシピが話題 サクサクで見た目はラピュタ??
ネギの根っこが食べられるのを知っていますか? あの、もじゃもじゃした部分。土を落として洗い、唐揚げ粉をまぶして油で揚げると、見た目はジブリ映画「天空の城ラピュタ」に登場するラピュタみたい。レシピを紹介する女性農家は「パリパリ食感でおいしい」と話す。
「ネギの根っこの唐揚げって…定番じゃない…のん?」。そうツイッターに投稿したのは、兵庫県姫路市在住で「けいこ農園」を営む三浦景子さん。ニワトリの一種・烏骨鶏(うこっけい)を育てて卵を販売したり、野菜を育てたりしている。
ネギの根っこの食べられるのを知ったのは子どもの頃。近所の畑のおじいちゃんが「根は揚げな」と教えてくれ、お母さんに作ってもらったのが始まり。いつしか当たり前に食卓に並ぶようになり、野菜が少なくなる冬の定番料理になっていたという。
作り方は、ネギの根っこ部分を縦半分にカット。根の部分をつまようじで髪をとかすように丁寧に水で洗って泥をかき出す。きれいになったら袋に唐揚げ粉を入れて根っこと一緒に振り、油で揚げれば完成だ。そのまま食べればパリッとした食感で、唐揚げの粉の風味がふわっと広がる。
■「無駄なく食べ切ってやる」という農家の根性
地元の友人に「根っこのネギは普通、食べない」と言われ、ネギの根っこを食べる文化がなかったことに衝撃を受け、ツイートに写真を投稿。返信欄には驚きの声のほか、「ラピュタにしか見えない」「(ゲーム・ドラゴンクエストの)ホイミスライムのからあげやが…」などに例えるものもあった。
三浦さんによると、ネギの根っこはあまり売っておらず、ほかの農家も上の部分だけ食べて畑に捨ててしまうことが多いそう。「絶対に無駄なく食べ切ってやるという農家の知恵と根性でやっています」とにっこり。一般の人が試したい場合はネギを水耕栽培し、根が出た部分を揚げる方法もあるという。
(まいどなニュース・山脇 未菜美)