「温泉の休憩室の畳の間みたい」水のないプールで脱力ムードのアザラシたち 毎週のルーティンには深い意味があった
北海道小樽市のおたる水族館(@otaruaquarium)で、プールの水を抜かれたアザラシが話題です。姿があらわになったアザラシたちはくつろいでいるような、ダルいような、何とも言えない脱力ムードです。Twitterに投稿された写真には11万件を超えるいいねが付き、「なまこに見えた」「打ち上げられたマグロかな?」「布団はがされてブーブー言ってそう」「早く水入れて~」と思い思いのコメントが付きました。実際のところ、アザラシは水を抜かれて嫌がっているんでしょうか。おたる水族館に毎週水を抜く理由を聞きました。
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Twitterに写真を投稿した飼育員に聞きました。
ーーなぜプールの水を抜くんですか?
「やせたり、太ったりしているアザラシがいないかチェックします。後はケガをしていないかも見られます。頭や背中側は日々確認できますが、おなかの方は水を抜いた方が見やすいんです。毎週、水を抜いてますよ」
ーーアザラシは水を抜かれて嫌がっているんでしょうか?
「別に嫌がってはいません。アザラシは魚と違って、水中じゃなくても体に負担がかかりませんし、陸上で休んでいることもよくあります。飼育員が入ってきても逃げませんし、ジタバタするわけでもありません。
毎週やっていることなので、彼らも『いつものことか』と思っているのかもしれません。(くつろいでいる?)そうですね、休んでいるという感じですかね」
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11万件のいいねが付き、「なかなか見れない貴重な光景」「ふくふくころころ」「温泉の休憩室の畳の間みたいになってる笑」などと好意的なリプライが多数寄せられ、担当の飼育員は「毎週行っている作業にこんなに反響があるとは思いませんでした」と驚いていました。
アザラシのプールの水抜きは、毎週金曜午前、エサやりの後に行われているそうです。脱力モードのアザラシが見たい方はおたる水族館までぜひ足を運んでみてください。
(まいどなニュース・伊藤 大介)