オークションに出品…「1円」で落札された猫 とにかく臆病だったが、歳を重ねて落ち着いて…今は大切な家族に

風太くん(17歳・オス)は、2005年4月24日生まれ。6月に埼玉県に住む溝口さんにオークションで出会った。当時はネットオークションで生体を扱う時代だった。風太くんを出品した人は、自宅で生まれた猫を出品。もう何匹も猫を飼っているので出品したということだった。

風太くんは、お母さんは家猫、お父さんは外猫(野良猫)だった。溝口さんは競り落とす気満々でいろいろ質問していたが、その間に他の人が落札。チャンスを逃してしまった。ところが、その後キャンセルされたので、もう一度出品すると出品者から連絡があった。オークションなのでお金が発生するが、「里親として育ててください」ということだったので1円で落札したという。

■可愛い顔に一目惚れ

溝口さんは、当時1匹猫を飼っていたが、時間の余裕ができたので、もう1匹猫を飼いたいと思っていた。いろんなオークション情報をチェックしていたが、風太くんに会った時、一目惚れした。

「愛くるしいお顔に心を奪われてしまいました。出品者様も同じ県内だったので、これは運命だと思いました」

7月、風太くんを迎えると、初日はベッドの下に隠れて出てこなかった。2日目にはそろそろと出てきて部屋を探検。先住猫のこともあまり気にせず、ベッドの上にちょこんと座っていた。

「とてもキュートだったのを覚えています。先住猫ともほど良い距離感でした」

■臆病な猫、堂々とした猫になる

若い頃の風太くんはとにかく臆病で、家族以外には心を許さなかった。来客があると手の届かない場所に隠れてしまう。最初は心配したが、いつまで経っても臆病だったので、気にしないことにしたそうだ。

「歳を重ねると、臆病猫からマイペースな猫に変化し、今では誰が来ても気にせず寝ている堂々とした猫になりました。我が道を行くという感じです。昔の風太からは想像もつかないです」

とにかくよく喋って、欲求があると訴えてくるところも可愛い。溝口さんは何でも応えてあげたくなるという。

「風太は大切な家族。なくてはならない存在です。出会えて本当に幸せです。ずっと元気で長生きしてほしいです」

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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