若手がやりがちなミス No.1は「おじさんのメンツ軽視」 JTC勤務なら当然のサバイブ術? SNSでは反発の声も
若手がやりがちなミスについての考察がSNS上で大きな注目を集めている。
「若手がやりがちなミスNo1は圧倒的に『おじさんのメンツを軽視する』なんですが、ツイッターにいる優秀な皆さんは、その中でも『おじさんを無視してそれなりの結果を出す』には本当に注意した方が良い。これやってしまうと、せっかくいい結果を出しても、小粒な話で終わってしまう。」と投稿したのはピーナッツさん(@1zA5ijpgBABKIy2)。
たしかに日本社会では若手が結果を出しても、それを上司が評価してくれる段取りをしておかないと小さな成功に終わってしまいがち。
「だからホウレンソウは大事。定期的なホウレンソウをやっておくと、何かいい感じの結果が出たときに、おじさんは堂々とそれを『成果』としてアピールしてくれる。若者にない求心力を使って他の人を巻き込み、結果をより大きなものにしてくれる。ホウレンソウを舐めてはいけない。」と説くピーナッツさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「ほんとにこれで食らうんだよな、、、組織」
「素晴らしい、慧眼だからこそ為せるお話で仰る通り。間違ってるとか正しいとかではなくこれが『社会』であり『現実』ですよね。上手く立ち回る事が大切だし大学生や新卒は早くここに気づけるかどうかがとても大事。」
「わかる。せっかくみんなにお膳立てされて成功したのに、「自分の実力だ!」と主張して、予定より評価が認められないのもよく見られます。良くも悪くも、一人で仕事してるんじゃないんですよね」
など数々の共感の声が寄せられたが、一方で
「昭和みたいな世界しか見た事ないんだろうなあ。」
「正直、仕事の内容よりもこんなくだらない事を気にする必要があるから、日本はこの30年、まともに経済発展出来なかったんじゃないですか?こんな会社、さっさと辞めたらいいのに。」
といった反発の声も寄せられている。
■投稿した人に聞いた
ピーナッツさんに話をきいた。
ーー今回のご投稿のきっかけをお聞かせください。
ピーナッツ:長澤まさみさん主演の「エルピス-希望、あるいは災い-」というドラマを見て投稿に至りました。テレビ局を舞台に、女性アナウンサーが仲間たちと冤罪事件の真相究明をするというストーリーです。
ーー今回の反響へのご感想をお聞かせください。
ピーナッツ:本ツイートの趣旨は「目の前の小粒な結果を出すだけならおじさんは無視した方が早い」「だけどそれを他の利害関係者を巻き込んだ大きなプロジェクトにするためには、面倒でも最初の段階から絶対におじさんを巻き込め」「じゃないと途中で詰む」ということでしたが、「わかる」という人と「こんなのくだらない」と言ってる人がきれいに二分されているのが印象的でした。
◇ ◇
読者のみなさんはピーナッツさんの意見をどのように思うだろうか。現状の日本社会に不満があり、それを変えるにしても“おじさん”たちの評価と信頼を勝ち得なければならない。善し悪しではなく、仕事で成功するにはそれくらいの知恵や胆力が必要なのだろう。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)