キャットタワーからずっこけ猫さん ドジなところがたまらなく愛おしい
■ブリーダー崩壊、妊婦猫が産んだ子猫
大福くん(1歳10カ月・オス)は、崩壊したブリーダーからレスキューされた猫が産んだ子猫だった。
大阪府に住む寺田さんは、実家で大型犬を飼っていたので、一人暮らしをするようになってからも、何か動物を飼いたいと思っていた。そんな時、会社の先輩から「寺田にも猫を飼う幸せを味わってほしい」と言われ、飼ってみることにしたという。
■おしゃべりが好き
寺田さんは、譲渡サイトで猫を探した。個人で保護活動をしている人が掲載していた大福くんのことを一目見て気に入り、三重県まで引き取りに行った。
2021年8月、ボランティアが大福くんを連れてきてくれた。生後8カ月だった。大福くんは、あまり緊張感のない猫で、犬のように人懐っこい猫だった。
「初日からとてもよくおしゃべりをする子で、おそらく飼い主の私の方が緊張していたと思います」
迎えた当初、お腹の病気(腸トリコモナス)を患っていた。ひどい状態で、お尻から血が垂れることもあった。すぐに動物病院に連れて行き、薬で治療したら良くなったそうだ。
「当時、猫は静かだと思い込んでいたのですが、発情期だったからかとてもよく喋る子でした。完全に無視するのではなく、よく話しかけたり返事をしたりするようにしました。それからは、猫とお喋りするのが当たり前になり、楽しく過ごしています」
■ちょっとドジな猫
大福くんは、寺田さんの友人が遊びに来ると、すぐに頭を擦り付けに行き、ゴロゴロ喉を鳴らす。少しどんくさいところもあり、たまに猫らしからぬ動きをすることもあるという。
「この間は、お気に入りのキャットタワーのベッド部分に乗る時に落ちてしまったようで、ハッと気づいて見たら、端っこに両手で捕まって頑張ってぶら下がっていました。すぐに回収に行きました」
大福くんは、いつも寺田さんに寄り添ってくれる優しい猫だという。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)