三井アウトレット1号店、大阪鶴見が閉館 花の万博会場跡地で1995年オープン 門真で店舗面積2倍に拡張移転

大阪市鶴見区の三井アウトレットパーク 大阪鶴見が3月12日をもって閉館することを発表した。

同店は三井不動産グループが展開する三井アウトレットパークの1号店。1995年に「鶴見はなぽ~とブロッサム “ブロッサム”アウトレット」として開業した際は、日本でまだ珍しかったアウトレットモールとして、月下美人をモチーフにした独特の建築デザインと共に注目を集めた。その後も長く地域の代表的な商業施設として多くの人に愛されたが、今回、4月17日の三井アウトレットパーク 大阪門真開業に伴い、とうとう28年の歴史に幕を閉じることになった。

三井アウトレットパーク 大阪鶴見所長の野田さんに話を聞いた。

ーー閉館・移転を間近に迎えた感慨を。

野田:三井アウトレットパークの1号店としてオープンし、アウトレットがまだどういったものか認知されていないころから、たくさんのお客様にご来館いただき、地域のお客様に支えられて長年営業して参りました。大阪門真への拡張移転とはいえ、閉館を発表してから多くのお客様から閉館を惜しむお声をいただきました。28年間の思い出のつまったこの施設が、お客様にとってとても思い入れのある施設ということを感じることができ、大変感謝しております。

ーー移転先の三井アウトレットパーク 大阪門真について。

野田:店舗面積が現在の約9400m²から約20200m²と大幅に拡大します。移転店舗の1店舗あたりの平均面積は約1.4倍となり、また店舗数も64店舗から98店舗へと増加します。関西にアウトレット初出店する店舗も17店舗ありますので、これまで以上にお客さまの多様なニーズにお応えできる質と量を兼ね備えた施設になると思います。

ーー閉館までのキャンペーンは?

野田:2月6日から3月12日の期間、これまでのご愛顧に感謝し、「閉館セールFINAL」を開催中です。閉館まで短い期間ではございますが、最後までお客さまに喜んでいただける取り組みを行なってまいります。

また、当館は大阪鶴見花き地方卸売市場様との複合施設で、建物も月下美人がモチーフとなっていることもあり、28年の歴史の中でも花の装飾はもちろんのことフラワーバレンタインなど花のイベントを多く実施して参りました。花とともに歩んだ28年ということもあり、感謝の気持ちをこめて、2月23日、25日、26日の3日間で開業から閉館日までの日数10133日にちなみ、10133輪の花を花束にしてお客様にプレゼントいたします。最後にご来館いただき、お買い物を楽しんでいただけると大変うれしいです。

◇ ◇

三井アウトレットパーク 大阪鶴見は1990年の「EXPO'90 国際花と緑の博覧会」駐車場跡地としても大阪の人々に馴染み深い場所。移転は少々寂しい気もするが、これが地域のさらなる発展につながるよう願いたいものだ。

三井アウトレットパーク 大阪鶴見

所在地:大阪府大阪市鶴見区茨田大宮2-7-70

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

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