妻から「お小遣い制」の提案!「うち以外はみんなそうよ」 理由に納得できず、夫婦は“冷戦状態”
年度替わりは出会いが増える時期でもありますよね。新しく知り合った人と話を聞く機会も増えるでしょう。話題も新鮮で、いろいろな刺激を受けるかもしれません。私の元同僚・K君の奥さんも、新しい職場の人から刺激を受けて、夫に「お小遣い制」を提案してきたそうです。今まで自由にお金を使っていたK君にとって、妻からの提案は青天の霹靂でした。
■共働き・子どもなし…1カ月に10万円貯金をしているけど
K君(東京都在住、30代、プログラマー)は結婚2年目。共働きで子どもがいないため、生活にゆとりがあります。妻Uさん(30代、販売員)とは通帳もお財布も別々です。生活費などは基本的に折半で、どちらも月5万円ずつの貯金を約束しています。それ以外は、お金の使い方は各自の自由です。
生活費と貯金5万円を除くと、K君が自由に使えるお金は7万円程度。お金のかかる趣味はないので、K君にとっては充分な金額です。7万円を使い切る月もあれば、半分以上残る月もありました。今の生活に、K君はとても満足しています。
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ある日、K君は奥さん(Uさん)から突然お小遣い制を提案されました。Uさんが提示したお小遣いの金額は3万円。ビックリしたK君は、なぜお小遣い制にしたいのか聞くと、Uさんはこのように答えたそうです。
「新しい職場でお小遣いの話になったの。うちが自由にお金を使っている話をしたら、とても驚かれちゃった。みんな結婚してるけど、うち以外は全員お小遣い制なんだって」
4月から異動で担当店舗が変わったUさん。新しい同僚たちは、ざっくばらんに何でも話すタイプが多いようです。お金の話題も例外ではなく、今回は「自由にお金使わせて大丈夫?」と心配され、お金の管理はしっかりするべきだと言われとのこと。「3万円」という金額も、そのとき話題になった小遣いの平均値だったのだとか。
今まで何の問題もなく結婚生活を送ってきたのに「周りがお小遣い制だから」という理由でルールを変えるなど、K君は納得できません。難色を示すと「お金はきちんと管理したほうがいい」と言われてしまいました。
「今でも2人で毎月10万円貯金しているんだから充分だろう」とK君は訴えましたが、「将来子どもができれば、もっとお金がかかるでしょう?時期を見てマイホームも検討したいし」とUさんは譲らない姿勢です。もちろん、K君も子どもやマイホームについてはいつかほしいと思っていました。それでも、突然現実を突きつけられた気がして、お小遣い制を素直に受け入れる気になれません。
「俺は今のままでいいと思う」と反対したら、Uさんは不機嫌に。それから1週間、まだ冷戦状態が続いているようです。
■夫婦の収入と支出の管理方法に正解はある?
夫婦関係は各家庭によって違いますよね。経済1点に絞っても「フルタイム共働き」「パート✕フルタイム共働き」「どちらかが専業主婦(主夫)」など、さまざまなパターンがあります。お金の管理は夫婦で共通の認識が必要かもしれませんが、正解はあるのでしょうか?
▽Bさん(千葉県 40代 男性 会社員)
5万円のお小遣いです。周りでは少し高めかもしれません。部下と飲みに行ったときに多めに支払うので足りないですが2人子どもがいて、パートナーは子育てに手一杯なので文句は言えません。
▽Fさん(愛知県 30代 男性 会社員)
お互いに1万円のお小遣いです。子どもがおらず賃貸暮らしですが、将来、家を購入して子どもが生まれることも考えて貯金しています。1万円と言ってびっくりされることもありますが、コロナ禍で飲みに行くことも少なくなり、趣味の車も独身時代に乗りたいものを買ったのであまり使うことがなく、1万円で満足しています。
▽Aさん(埼玉県 20代 男性 公務員)
うちはお小遣いではありません。昨年一軒家を購入しましたが、まだ子どもがおらず共働きなので一定額の貯金をして、後は全ての支出を折半という形で自分で稼いだお金は好きなように使っています。子どもが生まれてパートナーが働けなくなったらまた考え直すかもしれません。
▽Fさん(東京都 30代 女性 パート)
夫婦間とはいえ、内緒にしておきたい買い物やたまの贅沢はあるものなので、必要分の貯蓄や生活費以外は、自由に使っていいと思う。余ったら貯蓄に回せばいい。金額縛りは相手を縛ることにもなり、精神衛生上良くないのではないかと思う。
▽Sさん(東京都 40代 女性 会社員)
一度旦那に提案しましたが、絶対に嫌だと拒否されています。正直、旦那の貯金額は知りません。私もあまり貯めていません。なんとかやっていけてる感じですが、これからどうなるかはわかりません。
(まいどなニュース特約・ワタナベ コウメ)