毎日ニャーニャー鳴いて「うちの子になりたい」アピール→でも…お家に迎えてみたら大暴れ! 今では甘えん坊のにゃんぴすくん
にゃんぴすくん(推定4~6歳・オス)は、2020年11月、神奈川県に住む杉村さん宅の玄関の前に遊びに来た。人懐っこく、鳴いたり撫でて欲しそうにお腹をみせたり、横たわったりした。
その後、しばらくは姿を見せなかったが、2021年8月頃に、再び家の前に遊びに来たので、家族みんなで可愛がるようになったという。
「毎日のように遊びに来ては、ニャーニャー鳴いて、うちの子になりたいよとアピールしていました。顔に怪我をして肉が少し見えていたり、脚を引きずりながら来ることもあり、野良猫の過酷さを知った私たち家族は、話し合ってにゃんぴすを迎えることにしました」
■障子を破って、網戸を開けて脱走して…
杉村さんはもともと猫が好きだったわけでもなく、飼いたいと思っていたわけでもなかった。ただ、にゃんぴすくんだから飼いたいという気持ちになった。
「人懐っこく、穏やかで、うちに遊びに来ては家族を癒してくれました。すごく惹かれて、野良猫として辛い思いをさせたくないと思いました」
10月、室内飼いをすると決めて家の中に入れたのだが、初日はにゃんぴすくんがすごく怖がり、障子を破ったり、網戸を自分で開けて脱走したりした。その後、なんとか捕まえてケージに入れたが、今度はケージの中をぐちゃぐちゃにして大暴れした。ずっと外で暮らしていた猫を室内に慣れさせるのはかなり大変だったという。
■人が大好きな猫に
にゃんぴすくんはうんちもオシッコもトイレではなく、布団の上などでした。臭いもきつく、その度にクリーニングに出したり、洗濯しなければならず大変だった。夜鳴きもひどく、かなり大きな声で鳴いたので近所迷惑にもなり、当時は眠れなかったそうだ。ただ、夜鳴きは2、3日で自然になくなり、家庭での生活にもだんだん慣れてくれた。
性格は温厚で人懐っこく、相当な寂しがり屋なのか人が大好きなのか、いつも誰かについて回っているストーカー猫でもある。夜も布団の上や中で一緒に寝ている。家族が家に帰ると必ず出迎えてくれるという。
食いしん坊で、いつもおやつをねだってくる。家族も可愛がっておやつをあげるので、かなり太ってしまった。手作りのカブトムシのぬいぐるみがお気に入り。毎日自分で動かしては追いかけて遊んでいる。今では杉村家になくてはならない存在だ。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)