子犬が30匹…多頭飼育崩壊家庭から救い出された繊細な子犬 人見知り、場所見知りはするけど散歩は大好きな子に成長!

■多頭飼育崩壊、子犬は30匹以上

イオくん(2歳・オス)は、多頭飼育崩壊した一般家庭からレスキューされた。その家では犬を庭に放し飼いにしていて、子犬が30匹くらい生まれてしまっていたという。

群馬県に住む向田さんはずっと犬を飼いたいと思っていて、家を建てたのを機に犬を探し始めた。

「ペットショップも見に行ったのですが、夫婦で保護犬にしようと決めました。譲渡サイトで見つけた1匹の子犬に応募し、2020年6月、施設に行ってスタッフの方と話しながら、希望した子以外の子犬ともお見合いをしました」

子犬はどの子も希望者が多かった。相性も見るということで、向田さんは希望した子犬の兄弟犬、イオくんを譲渡してもらうことになった。

■繊細だが、家族には心を開く

7月3日、イオくんを迎えると、最初は緊張していたようで、家に入るなりおしっこを失敗。しかしケージにはすんなり入ってくれて、夜はすぐに寝てしまったという。

子犬なので噛み癖があり、夫妻はネットや本で情報を集めたり、施設のスタッフに相談したりして、いろいろ試してみたら自然と落ち着いてきた。

イオくんは人見知りをして、初めて会う人は特に警戒する。知らない場所も怖がって、車から降りようとしない。

「かなり繊細で、場所が変わるとおやつも水も受け付けなくなります。犬見知りはしないのが救いで、散歩も大好きです」

家では人が来ると吠えて番犬をするが、散歩中は吠えない。人にも何回か会うと、遊んでくれと飛びついたり、撫でて撫でて~とお尻をくっつけたりする。

「基本は寝室にこもっているのですが、最近は私たちがご飯を食べ始めると、寝室から降りてきておやつをくれと手招きします。満足すると寝ますが、満足しないとじっとこちらを見て不貞腐れています。でも、私たちにはそんな顔も見せてくれる。可愛いなと思います」

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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