子供が買い物を楽しめるショッピングカートがTwitter上で大きな注目を集めている。

きっかけになったのは合同会社WaterGate CTO、株式会社synschismo CTOのタナイさん（@okinawa__noodle）が投稿した「このカート考案した人、頼むからお礼させてくれ」という画像ツイート。

持ち手の下部にステップが設けられ、子供が乗れるように設計されたこのカートは岐阜県の株式会社スーパーメイトが開発した「キッズステップカート」。これまでも子供を座らせることのできるカートはあったが、立ったまま乗れるというのは画期的。これなら買い物に退屈しがちな子供でも楽しんでくれそうだ。タナイさんの投稿に対しSNSユーザー達からは

「機嫌損ねて『降りるー！』って叫んでも、降りないで乗ってくれてるのがこのカート。ありがたや」

「積極的に乗ってくれるのでありがたいですよね。押したい！乗りたい！商品を取っていれたい！を両立する素敵なカート」

「ウチも3歳と6歳なのですがホント助かってますこのカート　子供達が向かい合わせになるので上の子が相手してくれてありがたい」

など数々の共感の声が寄せられている。

■投稿者に聞いた

タナイさんにお話を聞いた。

ーーこのカートに感じた魅力をお聞かせください。

タナイ：子供が進んで乗ってくれる点、子供が立ってハンドルを握る形になるので巻き込んだり商品を触って崩したりする心配が減る点など、とにかく買い物に関して親も子供もハッピーなのが魅力だと思います。我が家は娘二人ですが、写真には映っていない下の子がもう少し大きくなったらまとめて乗せられるのもさらに魅力です。

ーー今回の反響へのご感想をお聞かせください。

タナイ：こんな素晴らしいカートですが、存在すること自体を知らなかった人にも届いたことは良かったと思います。このキッズステップカートを知る人が増えて導入店舗が増えることを願います。また、製造元のスーパーメイト様には、新バージョンのカートをお礼に頂きまして、個人でマイカートを手にするというまたとない経験までさせてもらって感謝の限りです。

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今回の株式会社スーパーメイトの担当者にも話を聞いた。

ーーキッズステップカートを開発された経緯をお聞かせください。

担当者： これまで、お子様と一緒に買物をされる保護者の方のほとんどが、「子供がおとなしく幼児座席に座ってくれない…」「子供が買い物に退屈して店中を走り回ってしまう」といったお悩みを持っていらっしゃいました。そのようなご意見を参考に『お子様も保護者の方も一緒に楽しみながら、お買い物をして頂けるショッピングカート』というテーマで4年前に開発したのがキッズステップカートです。お子さまがついついやってしまう"ショッピングカートへのつかまり乗り行為"がありますよね。この行為自体は危険ですが、魅力を汲み取り、危険性を排除した上でショッピングカートに乗って店内を移動するという楽しいアトラクション要素を取り入れようと考えました。

ーー開発にあたり配慮した点は。

担当者：前例がない商品のため、安全に楽しく使っていただくための設計に苦労しました。SG基準（一般社団法人製品安全協会が定める生活用品の安全基準）を取得するため、設計の変更や試作、試験を繰り返し行いました。

ーー今回の反響への感想を。

担当者：多くのお客様にご利用、ご好評いただけていることに感謝しております。長年、ショッピングカートを開発してきた弊社としては、お買い物をされる方のご要望にお応えできていることに大きな達成感を感じております。今後もエンドユーザーのお客さま目線のショッピングツールの開発に邁進したいと思います。 

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キッズステップカートは現在、1カ月あたり約400台生産され、全国の商業施設で活躍中だ。小さなお子さんのいる方は、ぜひ利用していただきたい。

（まいどなニュース特約・中将 タカノリ）