「花粉症の店員がいます」→「花粉症の店員しかいません」 酒店の貼り紙に共感の涙…「切ない」「勇気湧いてくる」「なんか、応援したくなる」

1998年が19.6%、2008年が29.8%、2019年42.5%と増加が止まらない花粉症の有病率。中でもスギ花粉症はほぼ3人に1人と推定されています。そんな中、京都市の酒店が掲示した切実な貼り紙が、共感の涙を誘っています。花粉と闘いながら働いている全国の皆さん、お疲れさまです。ともにがんばりましょう。

「症状がひどくなってきておりますので、店内に張り紙をしました。皆様もお大事に」。山岡酒店(@yamaokasakeya)さんが公開した写真が8万以上のいいねを集めて、拡散中です。「花粉症の店員がいます」の冒頭部分を「花粉症の店員しかいません」と手書きで修正したものに「切実…いい張り紙だ」「切ないですね」「「同士のみなさん共に乗り切りましょう」ってのが良いね なんか、、勇気湧いてくる」「なんか、応援したくなる」と同士が続々コメントしています。山岡酒店さんに聞きました。

ー現在のお店の状況は

「当店は夫婦2人で切り盛りしている個人商店です。張り紙をし始めた2年前には花粉症でない母親がおりましたが、その後に引退して、現在は花粉症の2人です。耳鼻咽喉科での処方薬で症状はいくぶん軽くなっていますが、薬がなければ咳、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどで、仕事に支障が出ます。スギ花粉以外も、夫は黄砂、妻はヒノキ花粉でも影響があります」

ーお客さんの理解が深まることを願うばかりです

「もともと2人とも喉や鼻が弱いのですが、花粉症の季節は難儀しております。思い返すと2人とも15年以上前から、何らか症状がありましたが、通院が必要になったのはこの数年です。気を付けていることは多々ありますが、接客に支障ないようにするには、専門医にかかるのが早道かと思います」

ー今回のツイートが広く共感を呼びました

「思いがけず、世の中の厚い人情に触れて、ありがたく、感激しております。皆さんの労いと激励のコメントをいただき、それを励みにこの季節を乗り切ろうと話し合っております」

   ◇   ◇

山岡酒店は地場野菜、地酒、地ビールを取り扱っており、地ビールは国産のみで250種類、輸入ビールは20種類。店の様子や入荷情報などをインスタで発信しています。

京都を舞台にビールと人の出会いとつながりを描いた、地ビール、クラフトビールの漫画「琥珀の夢で酔いましょう 6」(マッグガーデンコミックス EDENシリーズ)が2023年3月14日発売です。山岡酒店もビールを買いに来る場面で登場し、花粉症の季節でない店員さんも描かれているそうです。

(まいどなニュース・竹内 章)

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