お父さんのボール噛んじゃダメェェエエ工工!!! 子ライオンにマジギレ その時、母は動いた「アンタもうやめて」
お父さんライオンを襲った決定的瞬間をとらえた連続写真が話題です。お父さんのしっぽ近くにぶら下がったボールに子ライオンが興味を抱き、パクッ。すさまじい絶叫とともに子ライオンを追いかけるパパ。鬼の形相のお父さんを体を張って止めるママ。
4コマ漫画のような展開に「母ライオンの『アンタもうやめて』感が好き」「(子ライオンが)めっちゃ、ごめんなさい~って顔してるw」とTwitter上で好評を博し、約10万件のいいねが付きました。撮影した空白寺(@vanity_temple)さんに聞きました。
■急所噛まれ「ぁ゙ヴォァン!」
空白寺さんがライオン一家を撮影したのは2023年2月22日、北海道旭川市の旭山動物園で決定的瞬間をとらえました。
ーーライオン一家はいつも撮影している被写体だったのでしょうか。
「ライオン一家を実際に見たのはこの日が初めてでした。ただ、父親ライオン(個体名「オリト」群馬県桐生が丘動物園生まれ)については、生まれたときに桐生が丘動物園まで見に行きましたし、母親ライオン(個体名「イオ」愛媛県とべ動物園生まれ)も生まれたときとべ動物園まで見に行って写真を撮影しました。この2頭の間に仔が生まれたのはとても感慨深いです」
お父さんオリトとお母さんイオが生まれた時、わざわざ群馬と愛媛まで見に行くほどライオン愛が深い空白寺さん。子どもによるボールパクッの瞬間は、なにか予感があったのでしょうか。
「ボールパクッの瞬間については予感があったわけではなく、子どもたちがオリトのおしりのにおいをしきりに嗅いでいたので、その姿を撮っていたら偶然その瞬間を撮影できてしまいました。
急所をかまれたオリトは「ぁ゙ヴォァン!」というようなすごい叫び声をあげ、噛んだ仔を運動場2周に渡って追いかけまわしました。途中から他の仔たちも一緒に走り出し、母親イオもただならぬ事態を感じたのかオリトを追いかけ、最後はオリトの背中にとびついて静止しました。
オリトは仔を噛んだり過剰に攻撃するようなことはなく、追いかけて前足で仔を転がすだけでした。仔に対して『それはしてはいけないことだ』と教えるため厳しく接しているように見えました」
ーー撮影時の機材について教えてください。
「ニコンZ9とZ70-200mm f2.8Sで撮影しました」
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空白寺さんはカメラが趣味で、動物園や水族館で動物たちの素敵な瞬間を撮影しています。友人らと撮影した写真集「もっと顔芸猫」「四季のきつね」(いずれも房総旅団)を出版しています。インターネット販売や同人誌イベントなどでも写真集を販売していますので、興味のある方はチェックしてみてください。
(まいどなニュース・伊藤 大介)