「いまどきの若い子は」自動車販売店社長の愚痴かと思いきや→「くっそいい話」「しっかりしたお嬢さん」と話題
福岡県にある自動車販売店のツイッター投稿が予想外の展開だと話題になっています。投稿したのは「三並(みなみ)自動車販売」(福岡県朝倉郡筑前町)。「今時の若い子は」というハッシュタグが付いていたため、よからぬ出来事かと思い読み進めるとーー。
「免許取りたてのちょっと派手な若い女の子に代車を貸したわけですよ。
車検が近い、年式も古い軽自動車なんですけどね。
その子のクルマの修理が済んで帰ってきた代車を見てびっくり。
洗車されて室内も掃除されて燃料も満タンなんですよ。
三月で廃車の予定が継続車検しましたわ。」(ツイッターより引用)
投稿を読んだユーザーからは「ええ話や」「すばらしい」「えらい!」「しっかりしたお嬢さん」「見習いたい」などと絶賛する声が相次いでいます。
■社長「しっかりしてる!」
同社の社長、上野弘幸さんによると、女性の愛車は長期間の修理が必要だったため、代車はガソリン満タン、車内清掃も完了した状態で貸し出しました。
女性に貸した車はスズキワゴンR。平成24年式で走行距離は13万km。3月で廃車になる予定でした。
これまでの経験上、代車返却時には燃料が空で返却されたり、車内はゴミだらけだったりすることも少なくないそう。だから余計に「内外装ピカピカは珍しい」と舌を巻きます。
「『若いのにやるやんけ』と思いましたが、年配の人の方がマナーが悪いことが多いのを思い出して、若い子はしっかりしてる!と思い直しました」(上野社長)
女性は修理から戻ってきた愛車を前に「自分の車と対面してテンション上がりまくりでした。実は前の日からハイだったと親御さんがおっしゃってました」と若者らしいリアクションを見せたそうです。
■「満タンで返却」はルール?
ところで代車はガソリン満タンで返すのがルールなのでしょうか。
「レンタカーに準じた不文律ルールです。貸す方が満タンにしている場合は満タンで返してね、とは伝えます。それでもカラで返す方も多々いらっしゃいます。いちいち抗議しませんが、次回から『代車ないよ~』ってなります」(上野社長)
ツイッター上では「ガソリン満タン返しが常識だと思ってた」「借りたときにガソリン半分しか入ってなければ、半分まで入れて返す」「借りたときより少しだけ多めに入れて返してます」「代車は借り物だって忘れちゃいけない」などの反応がありました。
小学生の頃に習った「来たときよりも美しく」の精神は大人になってからも忘れないでいたいですね。
(まいどなニュース・金井 かおる)