【花粉症の地獄絵】想像を絶するホラーな現実「鼻水を噛み続けるだけで4時間が経過した」落差描くイラストに共感の嵐
想像上の花粉症と、実際の花粉症の落差を描いたイラストが、SNS上で話題になっている。1枚は、クシュンとかわいいくしゃみをするキャラクターに、「鼻水が出る」「涙が止まらない」と添えられた絵。
もう1枚は、一転してホラー風のモノクロ画。ティッシュが散らかった部屋で鼻をかむ女性の隣に、「ただ鼻水をかみ続けるだけで4時間が経過した」との文言が書かれている。花粉症の地獄を、イラスト作者に聞いた。
普段は、キャラクターや背景イラストを描く女性で、アカウント名は「遊ハち(@namone_2)」さん。生まれた時からずっと花粉症。最初はスギのみの症状だったが、10代後半でヒノキも発症したという。小学校の時から毎年2~5月、内科に通い、毎日薬を飲んでいる。一番つらい症状は、喉の痛みとかゆみ。「唾を飲むのもつらいし、呼吸も浅くなるし、掻けない場所がかゆくなるのは本当につらい」と話す。
「でも、今年は特に花粉地獄!」と女性。花粉の量が例年の10倍以上との話もあり、自身の花粉症を描き始めた。想像上の花粉症と、実際の花粉症の落差をツイッターに投稿すると、反響が続々。「鼻が弱いと途中から血が出始める」「しんどいしゃっくりと吐き気と、飲み込めないまずいヨダレが出続けるというおまけ付き」などの返信があり、4時間鼻をかみつづける苦しみに共感の嵐が起きた。
■ ティッシュ1日2箱半、消費する日も
女性はこの後、花粉症患者の1日を1枚の紙にしたマンガ風の絵も描いた。朝4時25分に鼻水と目のかゆみ、喉の痛みで起床すること、鼻水と目やにで顔がピカピカになって肌が引きつること、洗顔の最中も鼻水が出て洗ってもすっきりしないこと、ティッシュは鼻セレブを使うのに血がにじむこと、朝食はヨーグルト7口で胃に大量の鼻水が流れ混んでくること、連日の寝不足、不快感で食欲もなく味もしないこと…。「ただ、この地獄は1ページではとても収まりきれない」。1日の半分にも満たず、出勤までしか書けなかったという。
言葉だけだと軽く見られてしまい、理解を得られないことが多い花粉症。ティッシュの消費量も地獄だ。花粉の飛散量が多い日には、1日2箱半使ったことも。女性はただ切実に、こう思う。「みんなの症状がなくなるいい解決策があればいいのにと願わずにはいられません」
(まいどなニュース・山脇 未菜美)